「生きやすさ」を考える時に知っておきたいこと。【エセ・エッセイ006】
自分にとっての「生きやすさ」ってなんだろう?と考える時に、先に知っておきたいことがある。
それは、自分が自分のことを一番わかってないってこと。
何を隠そう、この私こそ「クイーン・オブ・ジブンワカラナイ」だった自信がある。だからこそ、この記事を書こうと思い立っている。
なぜ私が「クイーン・オブ・ジブンワカラナイ」に君臨してしまっていたかというと、ほんの数年前まで他人や環境に合わせてばかりいたからである。ぶっちゃけ人に嫌われるのが怖かった。波風も立てたくなかった。
幸いというべきか、私には周りの人間の顔色を読む力があった。だからその場で「みんなが良いと思うだろう」ことばかりを口に出していた。主張せず、異論など唱えたこともなかった。本当は嫌だな、と思うこともみんなが良いということなら率先してやったし、本当の気持ちなんて表面には一切出さなかった。
そのとき、自分の”ホンネ”っていうやつは、ただ「生きていくのにジャマな厄介もの」として扱われていたんだと思う。
ホンネを厄介もの扱いしているうちに、当たり前だけどどんどん自分が”本当は”どんなことを考えて何をしたい人間なのかわからなくなっていった。でもホンネはもちろん無くなっているわけではなくて自分で見ないフリ、聞こえないフリをしてただけだった。
ホンネがずっと出たがって内側から胸をドンドン叩いてたんだって痛いほどわかったのは、鶏小屋地獄と感じるほど自分にとって窮屈な場所にぎゅっと押し込められて終わりが見えないと思ったそのとき。
(詳しくはこの記事で)
この時感じた「自分の中の何かがしぬ」 「自分自身を生きられない」という切迫した感覚こそ、無視され続けたホンネが限界を訴えた瞬間だったのだと思う。しにそうになっていた何かも、生きられないと感じた自分自身というものも、今まで押し殺してきたホンネそのものだった。そう、文字通りホンネは殺されてきていたのだ。なんてむごいこと。
その時はじめてホンネに向き合った私は直感したんだと思う。これを自由にしてあげることこそが「生きやすく」なっていくことなのだと。つまり、ジブンワカラナイとは自分のホンネミエテナイだったってこと。
だから、自分にとっての「生きやすさ」を考えるときは、自分のホンネをまずちゃんと見て聞いてあげないといけない。
自分に嘘がないっていうのが、一番生きやすい状態なのだから。
ふり返って思考がここに至るまでにとても参考になった本がこちら。
転職本だけど転職だけじゃなく、自分がホンネと共に生きていくのに必要な考え方の指南書といえると思う。
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