nasuのジレンマ【エセ・エッセイ010】
自然公園とかが問答無用で好きなんである。
だが、虫が。大の、大の、特大の、超特大の、苦手なんである。
自分のことを繊細さん(HSP気質の人のこと)と自覚して、自然の多いところで過ごすと自分のストレス軽減効果が高いと知ってからこっち、以前はなんか緑が多いとこ好きかも?ぐらいに思ってたのが格段に行く頻度が上がった。
確かに、木々が生い茂りさわさわと風に揺れ、鳥の声がそこかしこから聞こえ、おまけに水が流れる音がすぐそばにちるちるしてる小道を散策なんてしているととても気分が良いし、そこにベンチなんかが設置されていると腰かけて延々と深呼吸していたくなる。
でも、そこには、いるんである。
虫さんたちが。
先日、連休を利用して那須高原に旅行したのだが、泊まったペンションが本当に良かった。客室は6室しかなく、各部屋の間隔も空いているためとても静かで、窓の外からずっと木々の葉擦れの音と鳥とセミの声だけが聞こえていた。
もはや森じゃん、というベランダからの風景がこちら。
夜の風景も、それはもう幻想的で美しかった。
でも、この夜景と都会では見られない満天の星空を見るために外に出るのは本当に勇気を振り絞る必要があった。なんせもうドアのすぐ外にブンブンするやつがいることが分かっていたからである。
思えばこの那須旅行はブンブンするやつとの戦いだった。
1泊2日の日程、初日はどうぶつ王国でマヌルネコに癒されたり見ごたえのあるショーの数々に大満足の一日だったが、夜はブンブンに怯えながら、たった数分の夜景観賞。
2日目はもっとひどくて、沼ッ原湿原という亜高山植物の宝庫に向かったのだが駐車場で割とデカめのブンブンに追いかけ回され、湿原に降りるのを断念するという事態に。
挙句、最も楽しみにしていた牧場での牛鑑賞(何を隠そう私は牛が大好きだ!特にホルスタインが可愛くてたまらん!)は、放牧場までクソ暑いなか延々と1キロ近く歩いて向かったにも関わらず、運悪く大型のブンブンに日傘の周りをぐるんぐるんと絡まれてわずか数秒で引き返さざるを得なかった。
くり返すが、私は森とか木々とかが大好きだ。ついでに牛も好きだ。
めちゃくちゃに癒される。だから行きたい。なんならしばらく滞在したい。
自然のなかで無防備に大の字で転がりたい。
でも虫が怖い。怖すぎる、無理。
だからいつも少しの間しか居られない。
このジレンマ、まだまだ克服できそうにない今日この頃である。
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