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シン・エヴァ観ながら考えてたこと箇条書き

もちろんシンエヴァの大ネタバレです。

反射神経で思ったことを書いてるので、浅すぎる読みと事実誤認のオンパレードと思われます。





シン・エヴァ観る前に考えてたこと

・情報は遮断しているが、観終わった人の反応を見た限り、なんか爽やかな顔をしている。ぶん投げて終わりってことはなさそう

・決着をつけるみたいな話だろうから、たぶんエヴァを捨てるシーンがあるはず

・クライマックスで父子の和解があるに違いない。ゲンドウが「父親らしいことは何一つしてやれなかったな……」みたいなことを言う

・シンジはいいかげん、ゲンドウをぶん殴るかぶっ殺すかしてほしい

・ペンペンどうなったんだろう。死んだかな

・最後が「そしてさらに14年後……」みたいな感じだったらウケるな

・Twitter広告で綾波が田植えをしているのを一瞬見てしまったが、アレ何? 夢?

・もしかして「いつまでも巨大ロボットがどうこうやってないで、泥まみれになって地道に現実と向き合いなさいよ」みたいなこと言ってくるのか……!!!????

・そんな駿の説教みたいなことをついに庵野監督も!!!???

シン・エヴァ観ながら考えてたこと

・いきなり大戦闘が始まったので「あっ、これはいったん視聴者の大暴れ欲を満たすためのやつだからこのあとかなり長い間地味なシーンが続くに違いない」と思ってしまった。

・エッフェル塔をねじ込むシーンおもしろい

・こういう戦闘シーン、本当に何が起こってるのか全く理解できない。マリは一体なんのために誰と戦ってるんだこれ

・ふたり一組みたいな形の変なエヴァが面白かった。ボストン・ダイナミクスのキモいロボのマネをしている動画を思い出した

・赤い土の上を放浪する3人……コスプレしたまま移動してるみたいないたたまれなさを感じる

・トウジ生きててよかったね、委員長と結婚したのかよ

・なにこの場面転換。戦時中か!!!???

・いや、戦時中ではあるんだけど、なんで第二次大戦の頃の戦時中みたいになってるんだよ。急に高畑勲みたいなことやり始めたのに、そこに綾波レイがプラグスーツのまま混じってるのシュールでかなりおもしろい

・プラグスーツで田植えをする綾波レイ、かぶを洗う綾波レイ……やばい、面白すぎる……

・面白さの論理が「田植えガンダム」の画像と全く同じじゃないか

・アスカがグンペイを遊んでいる

・シンジは現実を受け入れられず、アスカは使命に溺れて隣人の手を取れず、黒い綾波はゼロの状態から交流を学ぶ……みたいな、「子ども」のいろんな側面を映す鏡としてチルドレンが使われてて、まあわかりやすい

・ペンペン生きててよかったけど、食糧不足だったらまずペンペンを食うよな

・エヴァンゲリオンのキャラクターを使った社会復帰支援施設のCM動画見せられている気分になってきた

・とりあえず相互支援社会と自然に触れさせておけば引きこもりも治る、みたいな感じに見えなくもない

・冒頭の、巨大戦艦を縦に並べて~、ブオーン、ドドド、バリア~! みたいなのに比べるとかなり「おとな」「社会」「現実」って感じのシークエンスが続くんだけど、本当に好きで描いてるのか!? なあ! って思ってしまう。いや、好きかどうかに限らず、こういう泥臭さこそが社会を作るしそうであらざるを得ないのだ、そこにコミットしていくほかないのだ、ってことかな……

・綾波、前進しながら田植えしてなかった? 効率悪くない? 踏みそう

・ケンスケの存在が嬉しすぎる。何が嬉しいって、ちゃんと「なぜ」「何が起きて」「いまどうしているか」「どうしてほしいか」といった情報を逐一シンジに説明してくれるからだ。説明、サイコ~! 対話とかコミュニケーションとか責任を負うとか以前の問題なんだよ、ネルフの関係者連中は。説明がなければ責任もなにもないだろ

・ずーっと黙ってたかと思えば急に精神面が発達したシンジ、どうした!?

・綾波が爆発したけど、そんなに動じないのかよ。気弱かと思えばいきなり強靭なメンタル手に入れすぎじゃない?

・「綾波は特定の人間に好意を持つように予めプログラムされている」みたいな設定がさらりと明かされてたけどなんかショックだな~。ショックと言うか……なんだろう、嫌だった……。エヴァってハーレムラブコメ的な側面ももちろんあったわけだけど、それに対して後付けでこういう設定を足してこっ恥ずかしさを中和しようとされた感じがあるっていうか。

・いろいろどうでもよくなっているのか、半裸でウロウロしているアスカは面白い

・なんだかんだでヴンダーに戻るシンジ。なんで戻ることにしたのかイマイチよくわからなかった

・ちゃっかり妊娠していたミサト。加持リョウジの息子に「加持リョウジ」と名付けるセンス、どういうことなのか

・ゲンドウは子に託さなすぎだし、ミサトは託しすぎだ

・ヤマト作戦のあたりから出来事としては正直わけわからなかった

・「あのときはシンジのこと好きだったんだと思う……」みたいなの、同窓会モノのセリフとしてめちゃくちゃベタで良いな。金のかかったセットでわりかしベタな人間関係をやる

・あのクルーのベテランっぽい知らんおっさん、なんだったのか

・そういえばシンジとマリって全然親しくなかった、どころか、名前も知らなかったんだね

・この辺の艦隊戦から描写が一気にノリノリになるのを感じる。こういうの好きなのね~

・田植えは好きそうに見えなかった

・骸骨エヴァみたいなのがビュンビュン飛んでくる。もしかしてQで大量に転がってた骸骨ってこれ? よくわかんないけど

・ああいう群れになって攻撃するタイプの敵って、端っこの方でなんの成果にも寄与せず無意味に飛んでる奴がいるんだなと思ってしまう

・一切練習できないようなぶっつけ本番の作戦が多すぎる

・裏コード999のあと目から棒を出すアスカ、痛そう。アスカの中の使徒を使ってゴロ寝しているエヴァになんか尖ったやつを刺そうとがんばっているが、それすら罠だったっぽい

・ゲンドウってしょっちゅう「ここまでは計画通り……」とか言ってるけど、そうでもなくない? 内心で「え、なにこれ?」ってビビってるときもあったんじゃない?

・めちゃくちゃ砲撃戦をしているときにも、中の冬月はやっぱり立ちっぱなしだった。椅子が嫌いなのか?

・このへんからのバトルシーン、何やってんの? 全然わからなかった

・エヴァって全体的に位置関係が曖昧でどことどこが繋がってるのか見落としがち

・ゲンドウ、ダサいグラサンしてるなと思ったら、目のまわりがだいぶキモくなっていた

・謎の場所でわりと悠長な感じでミサトといろいろしゃべる。まあとにかくゲンドウはもう他人とかめんどくさいから人類の魂を全部いっこにしちゃおうとしてて、ミサトは「めんどいかもしれないけどやり直したほうが絶対いいって!」みたいな感じのことを言ってた。

・なんというか、今までは強キャラ感の溢れていたゲンドウが、周りの連中の大人化によって一気にちょっと痛々しい感じの人として描写されるようになってしまったなと思った。「え、まだ人類補完計画とか言ってんの……?」みたいな空気だ。かわいそう

・リツコが「絶望のリセットより希望のコンティニュー」とか即興でキャッチーな雰囲気のことを言っていておもしろかった

・ミサト、身内のせいでなんとなく負傷

・マイナス宇宙って何だよ!!! 好き勝手やりやがって!!!!

・シンジがいよいよエヴァに乗って親父と直接対決。史上最大の親子喧嘩だ

・なんか急にプレステの格闘ゲームで両方エヴァ初号機を選んだ状態みたいなショボい絵柄になった?? と思ったら、わざとだったようだ。特撮風の書き割りで、これまでに登場したいろんな空間を使って槍でカツンカツン戦う。マイナス宇宙って「これから何が起こっても現実とは違うから許してね」ってこと?

・なんかこう……特撮っぽいメタ演出とか入れられると「エヴァだな~」って思って嬉しくなっちゃうね

・シンクロ率無限大!!? バカかよ!! これ聞いたとき、映画館なのにちょっと声出て笑っちゃった。pixiv小説でもお目にかかれない恥ずかしい設定だ、最高すぎ。

・ロン毛の綾波はかわいかった

・ミサトさん死んだ。もう「ちょっち」とか言わないんだね……

・アディショナルインパクトとかわけのわからない言葉がまた出てきたが、とにかくゲンドウは虚構と現実を一つにしようとしているらしい。はい出ましたメタのやつ! と思った。これはTVシリーズとか旧劇場版とかの設定の違いもまとめて片付けようとしてるんだろ! と思ったら全シリーズのダイジェストがバァーっと出てきて笑ってしまった

・めちゃくちゃデカいユイ出た、こわい。あと白い首なしマネキンが歩き回ってる。こわい。冬月は爆発した。なんで?

・冬月の「俺は脇役として生きるぜ」みたいな「託し」の覚悟、なかなか好きだったな……

・急に「槍を作る」とかミサトが言い出す。この映画における「できること」と「できないこと」のラインがさっぱりわからねえ

・ゲンドウが急にめっちゃ喋る

・いや本当にめちゃめちゃめちゃめちゃ喋る。これまでのすべての出番を足したよりもたぶん長く喋る。できんじゃん! 親父お前、喋れんじゃんよ! 早く言えよ、そういうことは早く言え! 

・そのあと電車を降りてくゲンドウ。なんか扱いがぬるいなと思った。シンジにはほっぺを一発、どころか、顔が少々変形するくらい殴る権利くらいあると思う。あのサイクロプス化してキモい顔の空洞のところに七味をふりかけるくらいのことしたっていいんじゃないだろうか

・アスカとかカヲルとか綾波と最後のあいさつを交わしていく。これどうなってるんだろう。この儀礼をするとみんなどうなるの? アスカは死んだの? なんかよくわからなかったな。アスカのスーツがパツパツにやぶけてた

・絵が絵コンテになる演出。またやってきた! なんかこれもアレだ。「虚構と現実」に引っ掛けた……なんか、そういう、この映画そのものも「エヴァを捨てる」というプロットに引っ掛けて、なんかやる、そういうやつなんだろ! いいな! マイナス宇宙って設定があればなんでもできるから!

・エヴァが槍で自分を刺して、なんかファンサービスっぽい感じでいろんなエヴァがぶわ~って出てきた。しかし私はもう理解をだいぶ放棄していたので「目が痛て~」と思っていた。とにかくなんかエヴァのない世界を作るらしい

・なんか普通の現実世界みたいなのになって、学生のレイとかカヲルみたいなのが見えて、シンジが大人になってて、マリとくっついてた。なんで? いや、シンジが大人になるのはなんとなくそうかなって思ってたけど、マリとくっつく理由あったっけ?

・レイとカヲルは学生の姿に見えたから、14年後に、生まれ変わったレイとアスカの魂が別の人間として生きてる、みたいなことなのかな? なんかでも、はっきりした答えがないのが答え、というような演出にも見えた

・そんで「行こう!」とか言って、現実の世界にもどっていって、実写の知らん駅を空撮してEND……。首の輪っかいま外すの!?

シン・エヴァ観た後に考えたこと

・これはエヴァの世界が超速で復興したのかな。それとも、パラレルワールドみたいなのを作り直して、最初からエヴァなんてなかったみたいなことなのかな。でもそれをシンジが選んだとしたら、本質的にゲンドウのやってるようなリセット主義とあんま変わらない気がする。だって綾波が植えた稲とかも「なかったこと」になっちゃったってわけだし。わかんないな~

・なんか「現実」との向き合い方が急だったな……。大丈夫かな。いままで学校に行けなかった引きこもりが「やるぞ!」って意気込んで、いきなりフットサルチームに入ろうとしてしまったみたいな「いや、それはポジティブなのかもしれないけど、大丈夫なのか!?」って心配が湧いてきてしまった。

・ロボットとか戦艦で「ぶお~ん」とかやってたような「あの世界」、つながりを断って自閉していたあの世界とは完全に決別し、他者と向き合った、という結末で良いのかな……? そしてその象徴として誰か手近な女とくっつくのは、必要十分条件みたいなものなのか……? この結末に怒ってる人もけっこういそう。自閉したまま社会とゆるくつながるみたいな視座がてっきりあると思ってたら、思った以上に健全なラストだったから。なにしろ、神木隆之介だもんな……。

・エヴァって終わるんだ。これまで風呂敷を広げるところしか見たことがなかったから、話をたたむエヴァを初めて見て驚いている。なんだかんだで面白かったし、すごい異様な労作(ほかに比類する作品がないほどの)だ。

・一番よかったの、やっぱ「かぶを洗う綾波」かも。

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品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)
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