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2017年の「TVブロス」に掲載されたコラムに加筆修正を加えたものです 野球を見ない家庭で育ったせいか、私は野球に詳しくない。ルールすらおぼつかない。 しかしそんな私でもイチローは知っている。伝説的な野球選手としての「イチロー」は、テレビを通じ私の視界にも入ってきているのだ。 たとえばインタビュー中の逸話である。イチローのすさまじいプロ意識に驚いたレポーターに、なぜそんなに自分を追い込めるのかと聞かれたとき、彼は「僕、いくらもらってると思います?」と答えたという。
(月刊まんがくらぶ 2014年7月掲載のコラムに加筆と修正を加えたものです) ワールドカップをよくわかっていない。 今年も、青いユニフォームを着たコンビニ店員を見かけてやっと「どうやらワールドカップというやつが近いらしい」と推理するに至った。 僕が持っているワールドカップの知識はごくわずかだ。まず、トロフィーの形。これは知っている。僕にはあれが何かのサナギに見える。逆さになって天井にはりついていたらとてもいやだな、と見るたびに思う。サッカーボール柄の模様がついた巨大