ネコ作家 清水直子編
猫好き作家へのインタビュー。あなたの猫話、聞かせてください!
第9回は、陶芸作家の清水直子さんです。
まず猫との出会いを教えてください?
あっ、あれね。読んだよ。
最初の猫は?
最初の猫は、ある日押しかけて来ました。正月に親戚の集まりがウチであって、従姉妹と一緒に玄関から猫が普通に入ってきました。チビちゃんという男の子で、あまりに自然に入ってきたから、従姉妹もウチの猫だと勘違いするぐらいで、それからは外から普通に入るようになって、ウロウロして、出ていくって感じで、通い猫のようになりました。
いい出会いですね。
私たちは初めての猫だったので、育て方がわからず可哀想だったかもしれません。体も大きくて強かったんだけど、外に別の大きくて強い猫が現れて、喧嘩で耳とかビロンビロンに血だらけになって病院連れて行ったら、「去勢すれば縄張り争いしなくなりますよ」と言われて、去勢!ってなんだってなったりとか、少しずつ猫を飼うことを知りました。
最初は、いろいろ教えてくれる猫説ですね?
最後の方は、莫大な医療費とオムツ代がかかりましたけど、母や姉や家族で払ってくれて、20年生きてくれたからいい思い出ばかりです。
でました、莫大な医療費。次の猫は?
チビがだいぶ年取ってから、サビ猫のサビがきました。家の裏側で子猫がミャーミャー鳴いていて二日目に捕まえました。めっちゃビビリの猫で、最初は姉にしか心開いてなかったです。サビが子猫時代に無茶苦茶しても、チビは怒ることないおおらかな猫でした。
家族の影響は?
お父さんは女系家族で孤立気味だったんですけど、猫の話題で繋がるから、お父さん、自分で(猫がいるって)いいね!って喜んでました 笑。お父さんが一番助かったかも。
全ての女多め家族のお父さんに猫飼えって言いたいですね。
ですね。女の攻撃に猫がクッションになるから。思春期の娘二人とかの家庭には必須。
その次は?
キトラ。お姉ちゃんが近所の公園で子猫見つけて、しばらく親が来るのを待ってたんですけど、雨が降ってきて、「連れて来ちゃった」って泣きそうな顔でウチに持って来ました。里親探そうと思ってたんだけど、そのときはサビ一匹だったから、ウチの子になりました。
今、何匹なんでしたっけ?
サビ、キト、モモ、ミケちゃん。モモはキトの翌年に、片目が飛び出していた子猫をある会社の駐車場で見つけて、そこのおばちゃんが病院に連れていかなさそうな雑な感じだったので、毎日探して、10日後ぐらいに姉が見つけてきました。
目が飛び出してるってどんな感じなんですか?
もうポロンって取れそうな感じでした。眼球が飛び出してるのではなく、膜が膨れてるかもしれなかったけど、抗生剤を打ったら、引っ込んだです。
すごいですね、抗生剤。
見えてはいないですけど。片目でもぴょんぴょん元気にやってます。ミケちゃんは、ウチの周りにいた猫で、3年前に3匹の猫を産んで、3匹の子猫は捕獲して里親さんを見つけたけれど、ミケちゃんだけは捕まえられなくて、翌年、あっミケちゃんだ!って見つけたときには、妊娠してました。産んだ5匹の子猫は里親を探して、ミケちゃんはウチに来ることになりました。慣れるのに時間かかったけど、今じゃ、膝に自分から乗ってきてゴロゴロしてます。
陶芸のきっかけは?
湘南の海の家でバイトしてたときに、海の家を作ってる大工さんがめちゃ面白い人で、ある年に、「陶芸家のお嫁さんと結婚するんだけど、結婚パーティーに来ない?」と誘われて行ったら、茨城の廃坑になった小学校でフェスみたいに親戚とか友達とかでやっているパーティーをやっていて衝撃を受けたんです。大工さんのお嫁さんは美大出身で、面白いことをやる人が周りにたくさんいて、そこで初めてお嫁さんにあったら、「焼き物やりたいの?遊びにきなよ」っ言われて、行ったんです。それが陶芸家の青木 美佐緒さんです。
社交辞令っぽいのに行っちゃたんですね?
そう 笑。そのとき、作ったの焼いてもらったら、私、もっと自分の作品つくりたい!と思って、いろいろ聞いたら、窯の炊き方教えてあげるって一緒に材料を買いに行ってくれたんです。
お皿ですか?
オブジェ。楽しかったんです。灯油窯って火だから、火って興奮するから、より楽しかったというのもありますね。
青木 美佐緒さんが直ちゃんの人生変えましたね?
そうですね。
ウレシカは何つながり?
(坂本)千明繋がりです。経堂のウレシカのグループ展を見に行って。ダイさんがレジの奥に座っていたのを覚えてます。
なにか失礼しなかった?
いやニコニコしてました。みんなが言うほど失礼なかったよ。
今、展示中なんですよね?
明後日(3/29)までだけど 笑。西荻窪FALLでSCENTという展示をしています。予定通り行けば、5月末にオトノハ感謝祭、6月に中目黒のハイジさんで個展をします。
個展中に引き止めてすみません。ありがとうございました。
清水直子
東京在住。2003年より陶芸を始める。
05年「工房くらげ」を立ち上げ、てびねりで焼き物を製作。
クラフトフェア、アートマーケットなどを中心に展示販売する。
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