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PeopleX社は全然成功していません。by PeopleX CEOより

少し危機感を抱いた事があったため、外部発信していきます。まだPeopleX社は創業7ヶ月、製品リリースから3ヶ月の未整備段階の企業で、当然ながら仮説検証しては実行、そして改善していくの繰り返し。

うまくいっているはずもなく、高速での改善プロセスを回して軌道修正している連続の日々です。

前面に出ていくスタイルで、外部評価とのギャップに違和感を感じた日の想い出


しかしながら、有難いことに周囲からは「うまくいってますね。」「絶好調ですね!」とお世辞もあるでしょうが言われることも増えてきて、外部からの期待値と実態がまるでバブルかのように膨らんでいるような危機感を抱いたので、期待値を下げていくパブリックリレーションの必要があると。

当然ながら御世辞も含んでお声がけいただいてる事は認識していますが、その声が積み重なると、本当にまるで成功しているかのように錯覚する事が怖く、会社全体でそんな気持ちが少しでも生じてしまうことに懸念を抱いています。当たり前ですが、まだ始まったばかりで売上もこれから必死になって作っていくフェーズです。

これは外部カンファレンス主催者様との御縁とお世話になった方々への恩返しもあり、自分自身が外部露出していることも大いに影響しており自業自得ですが、採用候補者様を含めたパブリックとの期待値調整をしておきたいです。

仮説検証中のこと

販売方法の仮説検証

前回の記事ではエンプロイーサクセスHRプラットフォーム「PeopleWork」の営業資料/商談方法の変遷を紹介しました。

まだプロダクトリリースして3ヶ月なので当然ながら販売方法は最適な受注状況を再現するために変遷を繰り返すフェーズです。自分自身が現場の最前線に立っていくスタイルの経営者のため、自分自身で商談スクリプトを改善プロセスをチューニングしていく最中です。

そのためまだまだ仮説検証中です。

製品の仮説検証

エンプロイーサクセスHRプラットフォーム「PeopleWork」も高速での開発・改善プロセスを回しています。コンパウンドスタートアップとしての新規参入分野も高速に参入を決めています。

新たに参入を決めたセレブレーション分野。既に既存顧客に売れ始めてはいる。


また既にリリースしたアプリケーションの満足度を向上させる開発プロセスを大量に製品リリースしています。こちらのリリースノートを御覧いただければですが、リリース済のアプリケーションの満足度向上プロセスにこそリソースを投下しています。

既存製品の改善開発の繰り返し

新規アプリケーションに集中しすぎて既存のお客様の満足度が下がる事がないように既存製品の御客様の声を大切に活かしております。

そのためまだまだ仮説検証中です。

組織の仮説検証

PeopleX社の組織体制は、非常に難しいコミュニケーションの組織をチューニング中です。

以下が(グループ会社を含まない)組織の状況です。業務委託の方を含めて41名、内50%以上がプロダクトの人員です。グループ会社を含めたらもう60名くらいか。

PeopleX社のPeopleWork。まだまだプロダクト中心の組織です。


これが3年かけて40名の組織であるならば難易度は高くないですが、半年間で全員がほぼ初めましての状態での40名です。50名いる会社で40名を新規に受けれいるならば難易度は高くないですが、1からの40名なのでコミュニケーションは当然ながら全員が全員模索中です。

そのためまだまだ仮説検証中です。

経営の仮説検証

いくつかの経営手法自体の仮説を検証中です。

・3年で20個の製品をリリースするコンパウンドスタートアップ
・開発速度こそがリクープを生む
・コングロマリットプレミアム経営
・ジョイントベンチャー方式での成長シナリオ
・初手からエンタープライズ企業狙い、グローバル企業を目指す
・M&Aロールアップ
・パブリッシャー経営

M&Aロールアップ経営のイメージ

特に仮説検証で考えているのが、経営速度こそがコスト削減に繋がるリクープ可能性が高まるとの仮説です。1つのアプリケーションを3人のエンジニアで半年間で開発すれば18人月の開発費用がかかります。しかしながら6人のエンジニアが2ヶ月で開発すれば12人月の開発費用となります。

当然ながらリクープラインは下がります。そのためには解像度の高い開発仕様が求められ、価値検証プロセスで後戻りのない意思決定を高速でできることが前提です。

広告費の回収プロセスは厳密に測定してリクープ計測をしている企業は多いですが、開発プロセスでのリクープの方が遥かに影響度が高いという仮説検証です。

一生懸命に仕事を育てるフェーズ

上記の通り、仮説検証中のことが多方面で存在し、うまくいってないことの連続です。謙虚に全ての事象から学び、必死になって売上を創りに行く初期の初期の段階です。

なんだかんだ会社の知名度や認知は全ての施策の源泉で、遠慮していてはいけないので今後も全力でPRをしていきますが、実態とかけ離れた期待値ギャップを生んではいけず、謙虚に全力を尽くしていければと思います。

特に自分を含めた会社にいるメンバーが、調子に乗ったり傲慢になることは戒めていきたいと思いますので、気になることがあれば是非自分に御連絡や御指導くださいませ。


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橘 大地
お読みいただきありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ