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コンパウンドスタートアップを経営してみての備忘録。コンパウンドスタートアップのRhythm of Business
本日PeopleWorkの第1弾プロダクトである「人材開発・オンボーディングアプリケーション」を正式提供開始致しました。
第1弾プロダクトから2ヶ月半後での人材開発分野に参入となりましたが、今後も2ヶ月に1度の頻度で大型の新規HR SaaSアプリケーションの分野に参入していきたいと考えています(恐らく誰も想像してない分野)。
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SaaS企業のRhythm of Business
半年間経営してみてコンパウンドスタートアップのRhythm of Businessが掴めてきました。
SaaS企業でも外資系企業はRevOpsの仕組みとRhythm of Businessの仕組みが強さの源泉になります。優れた企業はRhythm of Businessの仕組みがあるので、Salesforce社も様々なSaaS製品を買収しても、買収後グロースできているのはこの仕組みがあるからと言われます。
PeopleXの異常速度文化は、この仕組みにあると言ってもいいです。一定再現度高く、アウトプットし続けられる企業構造になっているからです。
例えばSalesforce社のRhythm of Businessの典型例はDreamforceです。
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Dreamforceの日付は1年前から決定されており、それに合わせて目玉の製品計画を立て、マーケティング部署やPRも同日にメディアプランニングを実行することになります。
また四半期に一度のロードマップ開示や、半年に一度のユーザーカンファレンス(Trailhead)など、様々な事業運営を全社的にリズムが生まれる年間サイクル = Rhythm of Businessを行うことで、全社マネジメントが行われます。外資系企業のSaaSにはこのサイクル/仕組み化ができています。国産SaaSのオペレーティングシステムの最たる違いだと考えています。
コンパウンドスタートアップにはまた別のRhythm of Businessが適しているのだと最近考えるようになりました。
PeopleXのRhythm of Business
PeopleX社でも、まず導入したRhythm of Businessが四半期に一度の開発ロードマップの開示です。
今後も絶対四半期に一度開示し続けることで顧客や潜在顧客へのアナウンスメント自体に価値がありますが、そのサイクル自体が内部のビジネス運営に良い利点をもたらします。メディアプランニングも、セールス&マーケティングも、コミュニケーションに予測可能性が生まれ、部署間連携が容易だからです。
実際に開示した開発ロードマップが以下。
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これに合わせ、PeopleX社ではこの四半期に一度のタイミングにて、次回に開発する新規SaaSアプリケーションの参入分野を決定することにしました。2-3ヶ月に1度は新規SaaSアプリケーションを開発し続けるコミットメントラインとセットで、内部でも参入分野を決定しなければならないサイクルが生まれます。この後も、5つの参入領域が内部で決定しています。
これに合わせて、セールス部署、マーケティング部署、パートナー部署が一気に動き出します。実際に新たに起業し直したくらい、各部署がやり直すサイクルが生まれます。第2弾プロダクトのオンボーディングでも、全てやり直しました。四半期に一度、起業し直すようなものです。
人材開発・オンボーディングのRebuild
第1弾プロダクトは人材交流、エンゲージメント強化の文脈のプロダクトですので、それに沿ったセールス&マーケティング、パートナーシップをしていました。
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一方で第2弾のプロダクトは「人材開発・オンボーディングアプリケーション」です。販売方法も変われば、アライアンス先も異なります。このタイミングで全てをアドすることになりました。
具体的に言うと、人材開発のメソッドを有する企業様との連携強化とノウハウの発信です。エンゲージメント企業が、一気に研修コンサルティング企業に変貌するようなものです。
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これを一気に7社と提携し、職種に応じた人材開発メソッドを開発し、マーケティングコンテンツとしてホワイトペーパー化し、また共催セミナーを実施しまくることにしました。
同様に自社内でもメソッドを体系化するために、どんな人材でも活躍人材へと変貌を遂げられる「Will to Canメソッド/ 3Sの法則」を開発することにしました。
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アライアンス先も同様の変化が必要で、人事コンサルティング企業様から研修コンサルティング企業様が中心となり、一気に拡充することになります。
今後はまたXX分野のRebuild
本日オンボーディングソリューションがリリースされ、この日のために各部署が新たなRebuildを完了までにやり切ってきました。
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また近い未来に第3弾アプリケーションの「XX」をリリース予定となっており、現在はまたそのアプリケーションのRebuildに全力で向かっていきます。
その次の次の領域でセレブレーション分野では、また新たにインナーブランディング、コミュニケーションデザイン分野に参入しますので、広告代理店やブランディング支援企業などがアライアンス対象先となり、各部署がやり切って再度起業し直すようなRhythm of Businessとなります。
要するに、3ヶ月に1度全く違う企業で再度起業するのがコンパウンドスタートアップのRhythm of Businessなのだと。また、そうでなければなりません。
第1弾プロダクトの因果に引きづられてその延長線上でビジネスをするのではなく、3ヶ月に1度組織全体で起業する。これがコンパウンドスタートアップのRhythm of Business。そのような備忘。2年後の自分に届け。
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![橘 大地](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135788197/profile_68055054f0494295177460e29b0b67f2.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)