カジュアルなサービスは、難しい、の話
もう少し言うと、カジュアルなサービスとは、雑とか気軽とは違う、のお話です。
カジュアルなサービスというと
フレンドリーで、ゲストとサービスマンや店員さんが話していて、
みんなが笑顔になっていて、言葉使いも親しみやすい感じで、
楽しい雰囲気で、あったかい空気感で、、、みたいなイメージですよね。
わたしもカジュアルなサービスはするのも、されるのも好きです。
ここで私が大事かな、と思う考えが
ただ単に雑にするとか、崩すサービスが決してカジュアルサービスではないということです。
野球のピッチャーに例えると
安定したストレートボールが投げられるから、カーブが活きてくる、ということ。
*分かりづらい例えかもです🙏
要はしっかりと丁寧で、ベーシックサービスができるからこそ
カジュアルなサービスが活きてくるのかと思います。
例えば、、、
サービスマン同士が楽しそうに話をしている
サービスマンとお客様が楽しそうにお話をしている
そんなときに近くのお客様が手を挙げられているのに
誰もそれに気づいていない光景ってあったりしますよね
これってたぶん、サービスマンが安定したストレートボールを投げられない人、なんですね。
お客様とお話をしているときも、常に周りのお客様に配慮していて
手を挙げられる前にアイコンタクトもできちゃうぐらいが一番良い。
もちろんこれをするためには、BeingとDoing、在り方とスキルが必要です。
*これまでのnote読んでくださったら嬉しいです。
メニュー表をお渡ししたら、次は注文してくださるんです
当たり前、と思われると思いますが、メニュー表を渡してくださったけど、そのあとほったらかし、みたいなカジュアルな店、残念ながらありますよね。
メニュー表をちらちらご覧になられていたら、その後にご注文してくださる可能性が高いです
ドリンクが空になりそうだったら、もう少しでご注文される可能性が高いです
むしろこちらからご提案したりします
お食事後に少し時間がたったら、いつお会計に呼ばれても対応できるように準備しておくんです
とか、とかとか
カジュアルなお店でカジュアルなサービスに見えるけど
実際にはそれってサービスなのかな、みたいなお店ってたくさんあるようにも思います。
何かフレンドリーな店員さんだなーと思っていたら
お酒が強くないお客様や、お食事のお口直しに、チェーサーのお水を絶妙なタイミングでお出ししている光景って、うわっ素敵だなってなりますよね。
何も言っていないのに、席を立ったら
お化粧室はあちらです、とか喫煙所はあちらです、とかしれっとご案内してくださるカジュアルサービスマン、素敵ですよね。
お客様と話していたら楽しいとか、わいわいサービスがするのが楽しい
もちろんこう感じられるサービスも大事なことですが
やっぱりカジュアルなサービスの中にも
常にお客様にどうすれば居心地良く過ごしていただけるか
気持ち良く過ごしていただけるか、を頭の中で巡らせていることが大事だと思います。
だからこそ、実はカジュアルなサービスが一番難しいのかな、とも思います。
本質的には、サービスの種類にカジュアルやフォーマルとかはないのかな、とも思ったりします。
もちろん、お店の中には、居酒屋やバル、トラットリアやリストランテ
バーやウェディング、いろんな種類やシーンがありますが
究極的なカジュアルサービスは、きっとどんなシーンでもお客様は喜んでくださるはず
それが国賓をお迎えしての晩餐会や、各国大使館でのレセプションパーティでも、きっとお客様は居心地よく過ごしてくださるはずです。
じゃなければ人がサービスをする意味は、ほとんどないです。
もちろんだからこそ、おもてなしピラミッドが大きいことが大事。
1コース ウン万円のレストランのサービスでも、カジュアルなサービスはできます。
敷居が高いお店だからこそ、そういったカジュアルな姿勢がお客様の緊張感を和らげることもできます。
だからこそ、値段が安いお店がカジュアルなサービス、とは言えないし
もちろん、値段が安いお店で、めちゃくちゃ気持ちが良いなと思えることもあります。
以上、
本当のカジュアルなサービスは、お店の形態に関係なく、体現されているということ
カジュアルなサービスって難しい、のお話でした。
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