“人”がサービスをする意味を、改めて考える時代が来ている。
結婚式の本質とは「つながり」と「感謝」だと思っています。
23歳からこれまで、たくさんの披露宴サービスを手掛けるなかで行き着いた、それが私なりの答えです。
私は約5年間、京都にある人気の高いレストランウェディング会場でサービス業に携わり、幸せなことに年間190件以上の披露宴を目にしてきました。
新郎新婦様それぞれにとってかけがえのない人たちと、ご両家ご親族の皆様が集まる本当に大切な時間で、そんな人と人がつながる貴重すぎる機会であり、新郎新婦様の参列者に対する感謝の想いがあふれまくる場所
それが結婚式です。
新郎様が大好きな人たちと、新婦様の大好きな人たちが同じ空間にいること、って人生の中でも結婚式ぐらいしかないこと。
結婚式では、お互いの大切な人たちが集まり、つながります。
またおふたりは、そんな大切な人たちや家族のみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。
わたしたちは人と人とのつながりの結び目がギュッとなった時に、鳥肌が立って、感動して涙します。
人と人とのつながりを深める手助けをしてくれるのは、
美味しいお料理やお飲み物、
綺麗なお花に楽しい音楽、
ご余興やエンタメ、、、、
そして、サービスメンバーです
サービスマンの役割ってこれですよね。
新郎新婦様の想いを引継ぎ、おふたりに代わって大事なお客様におもてなしすること。
ぼくはサービスマンなので、ここからはサービスについての想いです。
オペレーティブなサービス、とりあえず料理を出すだけのサービス、とりあえずミスがないようにするだけのサービス、進行を定刻で結ぶためのサービス
これだったら、ロボットが料理を出しても良いですよね。
けど違う。
サービスマンが空気を読んでお声掛けかけしてから料理をお出しする。
進行やタイミングによって、違う声のトーンや大きさ、テンション。
サービスマンによって違うビジュアルや笑顔、お客様との相性。
素敵な笑顔や心のこもった拍手によって空気をHappyにすること
それがお客様とのつながりを生んで、お客様に楽しんでいただくことでまたお客様同士がつながる。
それが、人がサービスする意味です。
以前レストランウェディング会場のサービス責任者をさせていただいていた時は、メンバーにも恵まれ、様々な新しいサービスの提供を行ってきました。
当時私は、披露宴でおふたりが用意している大切なお料理のコンセプトを、参列する方々がご存じないことに疑問を持ちました。
おふたりがこの日のために悩みに悩んでお選びになったお料理について、参列する皆様にもぜひ知っていただきたい。
そう考え、各テーブルの担当ウェイターが、最初のご挨拶で料理のコンセプトを説明するようにしました。
「本日おふたりがご用意されたお料理のコース名は、、、」
「京都の食材を中心に京都の歴史、文化にゆかりのある、、、」
するとコンセプトを知ったことで、より一層料理を美味しくお楽しみいただけるようになりました。
これは、自分たちの会場の料理や商品を、自分たちが愛していたからこそ生まれたアイディアだと思います。
他にも、ハーブの香りがついたおしぼりをお渡しするサービスや、料理に合わせてワインの産地を選べる新しいドリンクプランも開発しました。
それは結婚式の非日常空間だからこそ、ハーブの香りのついたおしぼりをお渡しすると、気持ちが良いし、お料理に合わせて、産地の違うドリンクプランが選べたら楽しいから。
「もしも自分がお客様だったら、こんなサービスがあったら嬉しいですよね?」という提案をメンバーみんなが「やってみよう!」と言ってくれる最高の環境だったため実現したことです。
しかしながら、日本のおもてなしが体現されていない場所もあります。
「上司や先輩に言われているから」「こっちのほうが楽だから、利益になるから」といった動機で、サービスを提供している場所があるのです。
それは私自身がいろんなレストランやウェディング、ホテルのサービスに入らせていただいたり、サービスを受けることで感じたことです。
私のミッションは
Brush up”Omotenashi”
これまでのサービスの固定概念やオペレーションに捉われず、
「それが本当にお客様にとって嬉しいことなのか」という軸足と、
「おもてなし」という行動指針のもと、常に良いサービスについて問い続けていきます
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