おめでとうございます、は非日常、の話
考えてみると「おめでとうございます」と言われることって、日常でそんなにないことですよね。
私がブライダルのサービスで仲間に伝えていることです。
1年で必ずあるのは、年明けの日と誕生日の日ぐらいでしょうか。
人生で言うと、何かに合格した日、結婚式の日、子供が生まれた日、などでしょうか?
わたしが伝えているのは
お客様の迎賓中には「いらっしゃいませ」よりも「おめでとうございます」を、
お客様の送賓中には「ありがとうございました」よりも「おめでとうございます」を、
できるだけたくさんお客様にお声がけしようということです。
ブライダルサービスの本質って、おふたりの想いを、おふたりに代わって体現して
おふたりの大切な方々におもてなしをすること、だと思います。
だから「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」にも、
おふたりの「今日は来てくれてありがとう」の想いがこもっています。
*そもそもこの本質の想いをサービスメンバーがしっかり共通認識していることが大事だと思います。
*「お店に来ていただいてありがとうございました」だけではないということです。
なぜならお客様は会場を選んで来てくださったのではなくて、おふたりにご招待されて会い来てくださっているのですから。
だけど、「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」は日常的な言語なので、
お客様はどうしても会場からの想いだけとして捉えられます。
会場のサービスメンバーから声をかけられるのですから。
だから、わたしたちは結婚式という非日常の時間を大切にしたいし
おふたりと大切なお客様への、わたしたちからの気持ちをきちんとのせて
「おめでとうございます!」とできるだけたくさんお声がけしたい、というお話です。
「おめでとうございます」とただ言っているだけ、オペレーティブになったら結局だめですが。
何事もこだわることが大事、細部に神は宿る、ともつながりますが
ひとつひとつの行動や言葉の本質をみんなで会話したり共有したり、伝えることで、サービスチームとしての在り方がより良くなっていきます。
ブライダルサービスにおいては、特にこういうところが大事だと思います。
お料理の三枚持ちやドリンクの注ぎ方とか、そんなことは後から勝手にできます。
もちろんしっかり伝えますが。
レストランサービスはレストランが好きになること
バーサービスは、バーが好きになることが大事だし
ブライダルサービスは、結婚式が大好きになることがすごく大事なので
大人(会場側)は学生やアルバイトメンバーに、結婚式を好きになってもらうことを大切にしたいです。
未来そのメンバーがお客様として帰ってきてくださったり、
ブライダル業界に進んだり、ブライダルって良いよねって周りで話をしてくれたり
そうやって業界が長期的にみて盛り上がっていったら良いと思います、の話にもつながります。
もちろんレストランや接客業、その他の業界にも当てはまると思いますが。
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