「芥川賞」と「直木賞」受賞作品を読む
「推し、燃ゆ」と「心淋し川」
二つの受賞作品を読みました。
本屋では入荷状況がよく分からないのでAmazonで注文。
10日程で二冊とも届きました。
「直木賞」だとか、「芥川賞」の受賞作品を読もうなんて
これまで思うことはなかったのですが
一昨年末辺りから、会社への復帰の訓練として
「図書館通い」
を始めてから、結構本好きになったので今年は読んでみるかと思いました。
今回は、
「推し、燃ゆ」は、妻と長女が興味を持った。
「心淋し川」の方は、長屋の人情物と言う事で私が興味を持った。
と言う事で購入に至りました。
「心淋し川」は、読んで
「読みやすく、いい作品」
だと感じました。
江戸時代の千駄木、根津にある長屋を舞台にした連作です。
長屋の差配人がある程度狂言回しの様な形で話が綴られていき、
最後に彼が主役となる物語が展開します。
一作品辺りは50P程度と読みやすいし、
最後はちょっとほろっときました。
「宮部みゆき」さんや、「畑中恵」さんの時代物作品が好きな事と、舞台が
「根津・千駄木」
と言う好きな場所なのも、私の好みにあっていました。
「推し、燃ゆ」
は、個人的にはきついと言うか、合わない作品ですね。
と言っちゃうと身も蓋もないのだけど。
少なくとも、帯に大量に寄せられてる賛美の声は
アテにならないと思うのがよろしいかと思います。
分量少ないのに読むのがちょっと辛いです。
ネット言葉も交えた描写は分かるのだけど、書いた文章にされると
くどくてなかなか読みづらい。
この辺りの描写が馴染む人とそうじゃない人とで、好みが分かれるのでは
ないかと思います。
妻と話して、主人公はオタクだけど、はっきり書いてないけど「ADHD」?とか・・
色々と物語について考える余地はあるけど、
「今後この人の作品を好んで読むことはないかな」
ってのが感想です。
私の場合は、好みのジャンルが「妖怪物」や
「クトゥルー神話」、「SF」と偏ってるので
仕方ないかな。
「西條奈加」さんの作品は、他にも読んでみたいと思います。
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