
【趣味】V系最注目株、キズについて語る〜始めようぜ、俺達のVisual Rockを〜
こんにちは、ダイキです。
ヴィジュアル系(V系)を聴き続けて30年弱の僕。
酸いも甘いもコテもオサも密室系も、いろんなV系を聴き続けてきました。
今回は、そんな僕が今最も愛している現役V系バンド、キズについてお話します。
キズとは?

キズは、日本のヴィジュアル系ロックバンド。
Vo.&Gt. 来夢(ライム)、Gt.reiki、Ba.ユエ、Dr.きょうのすけ の4人組。2017年始動。
はい。
とりあえずWikipediaから超客観的事実だけ引っ張ってきました。
これだけでは何のことだかさっぱりわかりませんね。
音楽性の好き好きはあると思うのでそこは実際聴いてもらうとして・・・
今回は、例によってキズの魅力を3つのポイントに絞って解説します。
キズの魅力、3つのポイント
① 振る舞いの全てから伝わる”激情””と”狂熱”
執拗な煽りにモッシュ、円陣ヘドバンからの放送禁止用語MC・・・過激なパフォーマンスと観客の一体感はV系バンドのお家芸であり、最大の魅力です。
ある意味伝統芸能的な節がありますし、バンギャがそれを楽しんでいるのも事実でしょう。
しかしながら、いつの日かV系バンドのパフォーマンスは「バンギャを喜ばせること」が主目的になっていなかったでしょうか?
キズのライブを一言で表すなら、それは叫びです。
過剰な煽りも、フリの強要も、無闇矢鱈な観客との呼応もありません。
生きることの辛さ切なさを歌い続ける来夢。ギターを振り回し狂乱するreiki。メンバーの激情を受け止めるユエ。ただただ笑顔でキズという悲哀を叩くきょうのすけ。
キズというバンドと、それに相対する僕たち。
ただそれだけを感じる場所が、そこにあります。
ジャンル全体が下火になり、生き延び方が多様化してしまったV系バンド。
キズのライブには、僕のようなアラフォーにも刺さるV系ライブの「原典」があるのではないでしょうか。
② 誰にも寄せない先鋭化したヴィジュアル
これはもうヴィジュアルを見ていただきましょう。





白塗り(※)でありながら、エログロでもなく、耽美でもなく、陰湿でもない。
少しだけ「寂しさ」が漂うヴィジュアル。
V系には、コテ系・オサレ系・ゴス系・密室系・キラキラ系など様々なサブジャンルに分かれますが・・・キズはどこにもカテゴライズされない。
しかし彼らのヴィジュアルは、絶対にいつでもV系である。
言語化は上手くできませんが、それは間違いありません。
そんな彼らの姿勢があるからこそ、僕達は彼らの次のヴィジュアルを安心して待つことが出来るのです。
※顔を白く塗ったメイク。代表バンドは多すぎて挙げられませんが……メインカルチャーから外れたバンドの代名詞です
③ 深すぎるV系への愛、来夢の思い
来夢の歌詞のテーマは、愛情、孤独、希望。
テーマとしてはよくあるものですが・・・彼らのヴィジュアルと感性が合わさったとき、そこにある「痛み」が先鋭化されます。
その苦しみは、時には先人へのリスペクトをはらんで語られます。
また飽きずに地上で 知的生物の繁栄
自転車で月まで漕いで そろそろ僕も入れてくれ宇宙の暇人に
「ROCKET DIVE」で有名なhideの印象的フレーズ「宇宙の暇人」。
「リトルガールは病んでいる。」はキズの痛切な反戦歌です。歌詞中で語られたマザー・テレサ、チェ・ゲバラ、モハメド・アリといった争いとの闘争を経た故人とhideの対比。空へ旅立ったhideを自身と重ねながら、この世の無常感を語ります。
そのほか、キズはムック逹瑯の影響も大きく受けていることがインタビューなどで語られているほか、YouTubeで著名バンドマンとの歌企画を多数発表しています。
これらのことから、彼らがV系シーン全体を深く愛し、再興しようとする強い気概を感じないでしょうか。ツアータイトルやMCでの「Visual」という言葉の多用からも自明かもしれません。
ライブを見てほしいが、音源でもいい
以上、V系バンド・キズの紹介でした。
あまりにも尖ったヴィジュアルのため、一般層に膾炙したシドなどと比べると敬遠されがちですが……V系好き以外にも是非聴いて欲しいバンドです。音源に興味を持ったら是非ライブにも足を運んで欲しい。
「俺たちが、Visual Rockを届けに来たぜ」
きっとそこで、来夢の熱い叫びを聴くことができるでしょう。
それでは今日はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございました!
いいなと思ったら応援しよう!
