私たちはなぜ学ぶのか
『戦場のメリークリスマス』を観て
東洋と西洋の違い
宗教観、道徳感、大切にしているもの
インターネットもない時代、
目の前にいる人が「その国の代表の人」になる。
でも、本当はそうじゃないかもしれない。
クリスチャンの中にも、野蛮な人はいるし、日本の軍隊の中にも、俘虜への非人間的な扱いを良しとしていない人もいただろう。
一部を見て、全体を判断してしまうのは危険だ。あくまでも一部分でしかない。もちろん環境に左右されることは大きくなる。モデルケースとして扱うのは良い。でも、その人の人格を判断してしまうのは、すごく危険なような気がする。
この映画を見て、
「日本人はやっぱり酷いことをしていた」とか、「やっぱりアメリカの方が正しかった」と思うのはやめた方がいいなぁと。
第二次世界大戦の中の、あの戦況下での、あの環境。そこにいたあの人たち。さまざまな要因が組み合わさって、物事は動いている。
主語が大きすぎるのは、その人の本質を見誤ってしまう可能性がある。
私たちはなぜ学ぶのか
この映画、感動の伝えたいメッセージや、「こういう映画だ」という枠組みはあるんだと思う。
でも、「あんまりピンと来なかったなあ」が正直な感想だった。
名作であり、強いメッセージ性があることは分かっている。でも、それをこちら側が受け取るためには、教養と感性が必要だ。
第二次世界大戦について、日本軍について、宗教観について、映画史について。
色々な知識が積み重なり、理解し、初めて感動する事ができる。
(苦労する→乗り越える→成功という、わかりやすい感動もあるけれど)
だからこそ、学ばないといけない。
感動するために、メッセージを受け取るために。
学校の授業は面白くないかもしれない。でもそれは、いつか、誰かが発するメッセージに気づくための準備なのだ。
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