漠然とした不安

お金にも困ってない。

友達と呼べる人もいる。

家族も全員健康。

恋人もいる。

いったいどこに不満なところなんてあるんだろう。週5日、8時間会社に拘束されるような働き方でもない。自分が目指してきた職業。あれ?不安なんてない?

不安というのは相対的なものかもしれない。自分より頑張ってる奴がいるかも、自分よりも幸せそうな人がいそうだ。

世界に1人だけだったら寂しさや不安なんて感じないだろう。もちろん、退屈ではあるかもしれないけれど。他人がいるから比較があるし、不安がある。でもそれとは引き換えに、不確かな喜びを得ているのかもしれない。


テレビやネットのおかげで、今となっては世界中の人が隣人になっている。あの人はこんなにもキラキラしてる、、自分にはないものを持っている、、そんな思いを加速される装置だ。

小学生の頃はマンションの中、小学校の中が全てだった。隣の小学校のことなんて考えてなかった。ましてや、来年のことすら考えていなかった。今が全てだった、公園での鬼ごっこ、毎日のサッカー。そういう時間が幸せだった。


ただ、かなり美化している部分もあるだろう。小学生のころだって悩みはあったし、苦しい思いもした。負けるということに対して、引くほど怯えていた。怖くて逃げたことが何度もあった。

不確かなものは怖い。わからないものは怖い。どうすればいいかわからないから。どう振舞えばいいかわからないから。


仲のいい人は振る舞い方がわかる。だから居心地がいい。一緒にいて楽。仲が良くない人は、わからない。何が好きなのか、何に興味があるのか、何に怒るのか。だから、怖い。


世の中に対してもきっと同じだ。勉強をしてこなかった。何もわからない。人についても、国についても、社会についても。


何が好きなのか、何に興味があるのか、どんなことに対して怒るのか。これからの人生くんと仲良くなるためには、時間を共にして、相手のことを知るしかない。

それが勉強。漠然とした不安を解消するために勉強をする。あ、答えが出た。


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