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あの世との

✳︎今日のひとこと

たまに、もうこの世にはいない親しい人が出てくる夢を見ます。
私の夢には2種類あって、単に昼間考えていたから出てきた、という普通の夢。もうひとつは、ものすごくリアルで、触れたり声が聞こえたり匂いがするもの。
それで、リアルなほうの夢では、この世にいない人たちには同じ特徴があるんです。だからそういう言い伝えが多いんだと思うのですが、夢に出てくるときってみなさん、死んだときの年齢じゃないんですよ。
それよりほんのちょっと若い、いちばん楽しそうなときというか、その年齢なんです。
私の父であればスタスタ歩いたり泳いだりしていた70代前半くらい。母もいつもそのくらいです。

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吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…