家事と思想
✳︎今日のひとこと
いろいろなこと(コロナ関係とだけ書いておきます)があって、長年いたお手伝いさんについに辞めてもらい、なんと今15年ぶりにお手伝いさんゼロ生活なのです。
しかも近所にほぼ歩けない92歳のじいちゃんが。すごい時期です!とっても主婦です!家事ヤロウです!
うちの男たちは家事をほとんどしない(興味がない)ので、基本家の中のことはストック関係(これはもともと全部担当していましたが)含め全部ひとり担当。
こんなに忙しいのに大丈夫かな〜?と思ったのですが、もう子どももあと数年で家を出るという感じだし、物事ってちゃんと見ればほんとうにいつも半分なのです。
なんといってもお手伝いさんに支払わなくなって浮いた分のお金で、家事が楽になる品々をバンバン買えるのです。
そして全部自分のやり方、自分のペースでできるのです。
家の中に、自分の家族以外の人のスリッパとか、そうじ道具とか、気配がないのです。それって、なんていうか、とっても自由。
あのつらそうなため息、愚痴、苦しみをもう聞かなくていいのです。
ああ眠い、昨日朝まで仕事したもんなあ、ちょっと昼寝しようかなと思った瞬間のピンポンや、突然の体調悪いから休むドタキャンでいきなりそうじが自分の予定に入ってきちゃうとか、そういうのがもうないのです。
申し訳ないが、なんて気が楽な!
忙しい時期を助けていただいたことには感謝しかなく、きちんと退職金も払いましたし、悔いはないのです。
ただ、いつまでたっても「助けてもらえそうで、そんなには助けてもらえない」そんなもやもやがあったことも確かなのです。そりゃそうだ、住んでない人なんだもの、ほんとうの困りごとがわかるはずがない。
わかるような感じの人だったら、多分、人の家のお手伝いさんをしていない、そんな気がします。たまに強者(小池田マヤさんの家政婦さんシリーズみたいな…襲われてもいいから里さんに来てほしい!)がいるから世の中面白いんですけれど。
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どくだみちゃん と ふしばな
吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…