浦島太郎
みなさま、今年も1年間、ありがとうございました。
読んでくださる人がいるので、書くことができます。
この困難な時代、ちょっとした止まり木になる空間ができたらと思って、書いてきました。
もう少しフィジカルな人間に生まれていたら、ほんとうにバーをやって、そこに来る人たちとひっそりと過ごしたかったのですが、残念ながら向いているのは書くことだけでした。
なのでせめて、これを読む時間、行きつけのバーに立ち寄っている気持ち、ママのぐちみたいなでも楽しい何かを聞いて、自分はどうするだろうなあ、と考えるようなひとときでありますように、と願っています。
人生に必ずある災禍から、みなさんを守ることは私にはできません。でも、このメルマガを読んでいるあいだだけ、何かからは守ることができる、そう思っています。そのあいだに心は立て直しをはかることができるかもしれない。
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どくだみちゃん と ふしばな
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吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…