その程度のことで
✳︎今日のひとこと
もう勧めすぎて口が酸っぱいというくらい何回も勧めた本だけれど、「いのちの輝き」の巻末に出てくるいくつかのストレッチ、発案したフルフォードさんが90すぎまでバッチリ生きたこともあって、いいなあとはずっと思っていたり、たまにやったりしていたのです。
忙しすぎてついにフラを休んだ頃から、体が硬くなる、せめてこれだけはちゃんとやろうと思って、この動きといくつかの他の簡単なストレッチや導引術を組み合わせたものを、朝か夜短くて10分、長くて30分、やるようにしていたのです。
そうしたら、この30年間、ずっといろんなマッサージだの整体だのロルフィングだの鍼だの、どこに行ってもこれだけは治らなかった首の変な硬さがあっさりなくなったのです。
そうしたら自然と姿勢もよくなり、歩くのも楽になり、そうなるともうふだんロルフィングで整えている基礎がどんどん発揮されてきて、マッサージも鍼もCS60もどんどん効果が高くなって、そしてなにより「今は、体のここが変だ」というのがどんどんわかるようになってきたのです。
胃が重い、だから背中のここが張っているのかとか、昨日夜寝る前に水を飲み過ぎた、だから足首がちょっとむくんでいる、とか。
これだけでよかったのか!と目が覚める思いでした。
これから老年に入っていくのでいろいろガタはくるでしょうから、微調整でなんとかもたせたいという程度の希望ですが、これをちゃんとやるって時間もかかるし、体をよく感じていないといけなくて、大変なことなんだ、今でないとできなかったんだな、これまでどんだけ突っ走っていたんだ、と反省しました。
その程度のことで治る、でもその程度のことがいちばんたいへん。
そして、今やっと、それがちょうどいい年齢になったことに、この人生に、感謝しています。
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どくだみちゃん と ふしばな
吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…