シオシオのパー
✳︎今日のひとこと
下北沢も再開発でなかなかいづらい街になっているのですが、ここからだいたいどこの街に行こうが、たとえ地方に越しても、この「デカい商業施設にそこそこイケてるいろんな店が入っているのがいっぱいできる」波はゆっくり日本中を覆っていくと思うので、とりあえず生き残った路地裏のシミシミと小さい店たちで酒を飲むという今日この頃なのですが、たまに若者の店に行って、その塩味の濃さに衝撃を受けることがあります。
そういう時代なのだろうし、世代なのだろうし。味が濃いコンビニ弁当、お惣菜世代なのだろうし。
かといって、地方の、なんとなくコンクリっぽい、そこに金属製の台があって、ミニマムなスプーンや作家ものの皿やアジアの布やどことなくオーガニックな服を並べてあるなんというか、「TODAY’s SPECIAL」というか「FOG LINEN WORKS」というか(ちなみにどっちも大好きなお店でありますし、どちらもものすごく愛用していますけれど)、店員さんが全員なんとなく綿か麻の裾が広がったワンピースを着てるというか、そういうインテリアのお店などで、たまになんとなく学園祭みたいなことをやっていて、そこで「これはもう畑直送というよりはもはや衛生面で問題があるのでは」みたいな野菜を生でバリバリ食べているのがベストとももちろん思わず。
私の予想では、これからの地方のイケてる個人商店はみんなそういう店になっていく、そんな気がします。
その中になぜかたまに混じる、「人の家かよ」みたいな特にイケてないお店が、腕一本で生き残るであろうことも、予想しています。それが時代の流れであろうと。
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どくだみちゃん と ふしばな
吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…