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思想と現実

✳︎今日のひとこと

柚木麻子さんの小説を何冊か読んで、もちろん「BUTTER」も読んで、そりゃあ気になるよね、ということで、モデルというかインスパイアされたであろうあの女性本人の書いた本を読んだのです。みんなに読んでほしいというわけではないので、あえてしっかりリンクを貼ったりしません。
そして衝撃を受けました。柚木さんの小説のほうがよっぽど牧歌的だったのです。
あれだけの知性、筆力、そして何よりも思想というものを持ちながら人を殺めるって(殺めてないって本人は言ってるけど)、そして決して愛がないわけではない。幼なじみの青年や妹に対する気持ちは愛としか言いようがない。なのに?と、「SLUM DANK」こそが人生だ!と思っているような私の単純な頭ではついていけませんでした。でも、森博嗣さんの描く真賀田四季さんがそうであるように、思想が極まると人は自分勝手(我ながらなんと子どもじみた表現であろうか)になるのかもしれないですね。
ナルシストも極まると思想になるということも、よくわかります。

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吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…