切ない北海道
✴︎今日のひとこと
北海道にそんなにたくさんの回数行ったことがないのですが、真冬に信じられない大吹雪みたいな感じなのにタクシーの運転手さんに「今日は雪が少ないね」と言われたり、クマ牧場でびっくりするほど怖いヒグマのけんかを見たり、昼から満席の店でジンギスカンをばりばり食べたり、珍しいモール温泉に入ったり、じゃがいも畑に心踊ったり、まだ幼かった子どもと合宿所に泊まってふきのとうの天ぷらを食べまくったり。雪道で寝ている原マスミさんをみんなで救出したり(ほんとうに危ないって!)。
そんな思い出の中に常にほんの少し切ないものがあるのはどうしてでしょう。
幼い頃から読んでいた岩館真理子さんのまんがの中に、札幌と東京を行ったり来たりする主人公がいて、そのまんがの切なさのせいなのでしょうか。
実家が北海道って、なんて切ないことなのだろう、としみじみ思いましたっけ。
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どくだみちゃん と ふしばな
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吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…