根本を忘れない
✳︎今日のひとこと
近所の小学生の子どもたちがビラを作り、「切らないでください」と張り紙をし、いったん生きながらえた桜の古木が、その子どもたちが卒業したのかどうかわかりませんが、しばらくの間その一帯が幕に包まれて、幕が取れたら切られていました。
土地を持っている人が土地を売る、工事の人が切る。それはもうどうにもならないことです。桜だって持っている人のものなんでしょうから。
でも、また反対されるとめんどうくさいから知らないうちにやっちまえ臭は、そこにぷんぷんしていました。
そして、ほんとうの根本に遡っていけば、土地を持っているということはその土地に生きているものたちに対する責任を持つ、ということだったはずです。
もうすっかり金に命を売っているのが当然になってて。
そういうことはどんどん増えていくのでしょう。止められません。
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どくだみちゃん と ふしばな
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吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…