宝は大切に
✳︎今日のひとこと
フラの世界の活動がひとくぎりついて、本格的に歌に戻ってきたサンディーさんですが、その声は世界の宝だな、と心から思っています。
骨折してWSさえ行けず踊れなくなっていちばん思ったことは、ああ、私はフラがどうというよりも(す、すみません!)、あの人の歌で踊りたかったのだ、ということでした。
スタジオではたまにサンディーさんの歌以外の音楽でも踊りますが、そのときの自分のテンションの低さを思い出しても、やっぱりそうだったのです。
あの声で踊っているとき、地上にも天国があるといつも思えたからです。
大学生のときに「スティッキーミュージック」に出会って、この人の声はいったいなんだ、すごすぎる、と思いました。
恋のなかでいちばん美しいところを声で表しちゃってる!と。
「エイリアンズ」も、あの曲と歌詞の意味を表すということにおいて、本家よりもすばらしいような気さえ。
メロウな、そして高貴な、高い次元を表せる声だと思います。
いちど、人死にがあって、家の中の気配が真っ黒になって、よからぬものさえも感じるような陰気さにどうしようもなく満ちたとき、ふと私の携帯が鳴って、着メロのサンディーさんの声が流れたとき、黒いものがわあっと晴れたのです。
そういう力を持った歌声です。
それで、それほどの力を持っているのに、サンディーさんはいつもあまりにも謙虚なのです。もっともっと自信を持って!そして1秒でも多く長く歌って!というのが私の本心です。
サンディーさんの謙虚さはそれもまた宝物なのですが、もしももっとご自身の才能を信じてくださったら!と悔しく思ったり。
でも同じ目を自分に向けてみると、才能を大切にするという意味が、なんとなくわかってくるのです。
私にはもうよけいなことをしているひまはないんだなあ、と。
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どくだみちゃん と ふしばな
吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…