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なぜ私は新卒就職を選ばなかったのか - エンジニアのキャリアパス再考

はじめに

「エンジニアは新卒で企業に入社すべきではない」

これは私の持論です。
物議を醸す意見かもしれませんが、1年半の起業経験を経た今、この考えはより強固なものとなっています。
今回は、なぜこのような考えに至ったのか、そして実際に起業してみてどうだったのかをお話ししたいと思います。


新卒入社の落とし穴

新卒でSIerやSES企業に入社する―――多くのエンジニアが選ぶこの王道のキャリアパスには、実は大きな落とし穴が潜んでいます。

予測不能な環境

新卒入社の最大の問題は、自分の成長環境をコントロールできないことです。
入社後、以下のような状況に直面する可能性が高いのです。

  • レガシーシステムの保守運用

  • 機能追加程度の小規模な開発

  • 最新技術に触れる機会の欠如

これでは、エンジニアとしての成長が著しく遅れてしまう可能性があります。

なぜ自社サービス開発なのか

対照的に、自社サービスの開発には以下のような利点があります。

  1. 技術選択の自由

    • 最新技術のキャッチアップが可能

    • 自分の興味ある技術スタックを選べる

  2. 0から作り上げる経験

    • アーキテクチャ設計から実装まで一貫して携われる

    • 「作って学ぶ」という最も効果的な学習が可能

  3. 失敗のリスクが少ない

    • 成功すれば事業として継続可能

    • 失敗しても経験として高い価値を持つ

私の1年半の軌跡

得られた技術スキル

この1年半で、以下の技術スタックを実践的に習得することができました。

  • フロントエンド:HTML, CSS, React, TypeScript

  • バックエンド:C#, .NET

  • インフラ:AWS

  • データベース:PostgreSQL

大学でプログラミングを学んだ程度の知識から、実践的なフルスタックエンジニアとしてのスキルを獲得できました。

プロジェクトの実績

2つのサービスをリリースし、その中でも特に「トカエル」というプロジェクトでは、3人のチームをリードする経験も得ました。

リーダーシップの経験

  • チームメンバーの教育

  • 技術選定と設計判断

  • プロジェクトマネジメント

これは新卒1年目では決して得られない経験だったと確信しています。

現実的な評価

課題

もちろん、すべてが順調だったわけではありません。

  • 現時点で収益化には至っていない

  • 安定した収入の確保が課題

得られた価値

しかし、以下のような価値は確実に得られました。

  1. 実践的な技術力

    • フルスタック開発のスキル

    • 最新技術への精通

  2. プロジェクトマネジメント経験

    • チームリーディング

    • 教育・育成の経験

  3. 事業視点の獲得

    • サービス企画から運用までの一貫した理解

    • ユーザー視点での開発経験

今後の展開

この経験を基に、以下のような選択肢を検討しています。

  1. 受託開発案件の獲得

  2. 準委任契約での開発参画

  3. 経験を活かした就職

このいずれかが実現すれば、
「エンジニアは新卒で企業に入社すべきではない」という発言の証明となるでしょう。
今後の活動を定期的に報告するので、フォローして答え合わせしてみてください。

さいごに

自社サービスの開発・運営は継続していきますが、同時に新たなチャレンジも始めようと考えています。

自社サービス開発の経験を活かした受託開発の案件を募集しています。
WEBアプリケーション開発を得意としており、同時にモバイルアプリの開発も可能です。
ビジネスアイデアがあれば弊社に丸投げで開発・リリース・運用までできます。

興味をお持ちの方は、以下のサイトからお気軽にお問い合わせください。


追伸

この記事は、新卒就職を否定するものではありません。それぞれのキャリアパスには、それぞれの価値があります。
ただ、エンジニアという職種において、特に技術力と成長速度を重視するのであれば、自社サービス開発という選択肢は真剣に検討する価値があると考えています。

より多くのエンジニアが、自分に合ったキャリアパスを選択できることを願っています。

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