見出し画像

実験研究から臨床研究へ

先日は、以前お世話になっていた修士時代のゼミ合宿に参加していました。卒業して、それなりに時間が経っていますが、声をかけていただけていることには本当に感謝しています。

今は、臨床研究を中心に研究を進めているので、実験研究に触れる機会は激減したので、理解が追いつかず大変でした(笑)。なので、僕がコメントできることは、現在の大学院で学んだデザインや統計についてちょこちょこコメント言うくらいで、中身のある実質的ものはなにもなかったですね。 ←

それでも久しぶりのゼミメンバーとも会って近況を聞いて、同期が係長に昇格していたり、結婚して家庭をもったり、海外に留学に行くことが決まった学生がいたり、それぞれの人生を歩んでいて、自分もしっかり自分の道を歩もうと思いました。

実験研究時代

修士時代のゼミは神経生理学に関する実験研究を行っていました。ニッチなワードを出すと、脳の補足運動野と呼ばれる場所と姿勢を保つ筋肉の活動に関する研究でした。

実験研究は、まさに未知の知見を探索する研究です。これまでの医学研究等では実験研究を中心に発展してきており、iPS細胞なども実験研究から臨床応用が進められています。

私が所属していた研究室では、厳密に実験環境を統制することで、比較可能な状況を作り出し、運動制御のメカニズムを発見する研究を進めていました。この頃は、実験環境を統制することで比較可能な状況を作っていることに気付かず、臨床研究も同じように進めればいいと勘違いしていました。

実験研究から臨床研究へシフトして

実験研究をしているときは、バイアス等を意識をしていませんでしたが、これはある種、当然と言うか、比較可能なグループを実験状況を統制することで対処しているので、あまり交絡とかは意識する必要もなかったのでしょう。

それでも実験研究ではまったく交絡が入らない状況がないと言うわけでもありません。実際に強い刺激を付与する研究であれば、脱落等も生じます。場合によっては交絡によって結果が歪むこともあるでしょう。

そういった意味で、今の大学院での学びはかなり大きいものがあります。そういった点に気付けるようになっているという点では成長できているのかもしれません。

普段と違う研究領域だからこそ、こういった新鮮さがあるのかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?