見出し画像

文献スクリーニング職人になりました

文献スクリーニング職人

これは僕が勝手に呼んでいるだけです(笑)
文献スクリーニング職人を端的に説明すると、システマティックレビューやスコーピングレビューの文献スクリーニングを外注するサービスです。

最近はAIにスクリーニングお願いすることも部分的にはできますが、今のところは人の目によるチェックが必要という認識です。AIは結果に責任を持てないので。それとAIを使ってスクリーニングしましたと素直に書いて、Rejectされたらそれはめんどくさいですからね。

私自身、文献スクリーニングは、まあとくにかく面倒くさくて嫌いです。
人のやる作業じゃないと思っています。

はじめての文献レビューをしていた当時は臨床もやっていたので、「誰かレビューするの変わってくれー!」という魂の叫びを抑えつつ、淡々とスクリーニングをしていました。

文献レビューの外注は高い

スクリーニング職人は、薄利多売なので厳しい業主です(え…)。私は、主夫業と社会人学生をしているので、スキマ時間に知人からの依頼を引き受けるスタイルで、収益をもらっている感じです。

開業するにあたり、システマティックレビューの相場を知らないといけないので、競合についても調べていました。で、ざっと調べると50~500万くらいの相場のようです。文献ダウンロードの料金やデータベースを利用料を考えたら妥当な設定かなとも思います。加えて、機能性表示食品制度では、システマティックレビューの届出が必要らしく、BtoBの価格設定という感じでしょうかね。ただ、個人の研究者としては、手が出しにくい。

「じゃあ、自分がやればいいじゃん」と思ったのがきっかけで、文献スクリーニングの外注サービスを始めてみましたが、周囲に文献レビュワーが多くいたので、この点も幸いでした(営業が苦手)。

フリーランスになってみて

スクリーニング職人になって早2ヶ月程度経ちますが、改めて思うことは、「社会制度について無知だったな」と思います。思えば、22歳までは、理学療法士になるための専門の勉強だけをして、就職後も専門性突き詰めるために大学院に行きながら働いて、20代を過ごしていました。要するに、何も考えないでも会社が難しいことをやってくれているのでラッキーぐらいにしか思ってなかったわけです。

しかし、結婚して、子どもを持つと嫌でもカネ・モノ・イエについては考えなくてはいけません。たまたま、私は学生になり、起業を思い立ったので社会制度について調べるきっかけがありましたが、もし会社で働き続けていたら一生考えもしなかったかもしれません。そういった意味では、これはとても良い経験になっています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?