【入選詩】96193【季刊びーぐる47号】
こちらの記事は株式会社澪標さまより発行の「季刊びーぐる」第47号に掲載頂きました詩の全文と、投稿時に使用した画像データです。冒頭のみ無料公開の有料記事(100円)となりますが、お楽しみいただけましたら幸いです。
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【題:96193 作:コンノダイチ】
うれしいことは
ニーゼロニーゼロ
かなしいことは
ニーニーロクシゴ
ロクヨンゴシ
ぼくの思うところによれば、
にっぽんじんは数学が、
苦手あるいは嫌いなはずだが。
そんな持論とは裏腹に、
みんな数字は、
けっこう好きだ。
まちにあふれる
ニーゼロニーゼロ
わすれさられる
イチキューヨンゴー
なんでも
キューイチイチでは
サンゼンニンが亡くなって
ロクセンニンもの負傷者が出た
サンイチイチの
死者はイチマンゴセンニン
行方不明者はニセンゴヒャクニン
すごいね
ぜんぶ
「約」だね
切り捨てられたヒトビトは、
いったいどこへいったのだろう。
なんて、
ボクが死んだら絶滅するぼくには、
わかるはずなどないのだけれど。
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