東京都がプロトタイプ作成をサポート――都知事杯オープンデータ・ハッカソン2022、優秀作品チームの発表会「Demo Day」を開催
東京都が開催する「都知事杯オープンデータ・ハッカソン2022」のFinal Stage出場の10チームによる発表会が、3月25日に行われる。当日は、ZoomウェビナーおよびYouTube Liveによるオンライン配信が予定されている。
都知事杯オープンデータ・ハッカソン2022とは
「都知事杯オープンデータ・ハッカソン2022」は、“多様化する行政課題の解決に向けて、プロダクト開発でとどまらずサービスリリースを目指す”とする、東京都が支援するプログラムである。
都は、行政が保有するデータを積極的に公開し、シビックテックや民間企業のサービス創出につながる取り組みを進めており、ハッカソンはこの一環として実施された。都のオープンデータを活用して、行政課題の解決に向けたデジタルサービスを提案し、都がプロトタイプ作成をサポートするといった内容になっている.
すでに、2022年6~8月に募集イベントが実施され、同年10月にはプロトタイプのプレゼンテーションによる審査会「First Stage」にてFinal Stageに進む10チームが選ばれている。また、ライフスタイルや家族構成等の情報から、AIが住む町選びを支援するアプリ「状況物語」(開発チーム:Zガード)に、最優秀作品となる都知事杯が授与されている。
10チームが成果発表、3月25日「Demo Day」開催
同ハッカソンでは、年度末までに、デザインや使い勝⼿の良い機能のアドバイス、プログラミングの構築など実装に向けて都が⽀援することとなっており、3月25日に行われる「Demo Day」は出来上がったサービスの成果発表の場となっている。
「Demo Day」概要
参加チームの作品内容を見ると、ハザードマップの可視化や通学路安全マップなど防犯や防災視点のもののほか、各ひとり親家庭支援情報の最適化やスポーツ施設の検索など市民生活における身近なものが多く、東京都以外の自治体での参考にもなりそうだ。興味のある方はぜひ視聴いただければと思う。
文:遠竹智寿子
フリーランスライター/インプレス・サステナブルラボ 研究員
トップ画像:iPhotostock.com/VectorMine
編集:タテグミ
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