XTC「Making Plans For Nigel」
たわしです。
5月9日、「今日の1曲」を紹介していきます。
大学進学を機に一人暮らしを始めたのですが、一人で暮らしていると独り言、考え事が増えます。特に休みの日には何かについて考えている時間が長くなり、それによって気分が上がったり、落ち込んだりします。誰かと一緒にいるときには決して得られない充足感があったり、とてつもない虚無感に襲われたり…。今日の1曲はそんな私に寄り添ってくれる曲です。
今日の1曲
今日はメイ (May) ク (9)の語呂合わせから「メイクの日」だそうです。ということで私の大好きなイギリスのバンド、XTCの楽曲から「Making Plans For Nigel」を選びました。
XTCの楽曲はよく「ひねくれたポップ」と形容されます。曲調はやや単調あるいは難解で、わかりやすい派手さはあまりありません。しかしボーカル、アンディ・パートリッジの声と彼が作り出す絶妙なメロディーラインが独特なポップさを生み出します。
この曲でも繰り返しが多く、6thという少し変わったコードが使われている反面、メロディーやドラムパターンはキャッチーというひねくれ具合。また曲の歌詞では、ナイジェルという青年に典型的な「幸せ」を押し付ける周囲の様子が描かれいて、正と負、両方の側面を持った内容が、曲自体のアンバランスさを強調しています。
私自身、このアンバランスさにどれほど救われたことでしょうか。ぼんやりとした不安に襲われたとき、一番刺さる曲は「元気が出て励まされる曲」でも「悲しい気持ちに寄り添ってくれる曲」でもないのだと思います。
(歌詞の和訳はこのサイトを参考にしてみてください。精神科医である筆者の解釈も面白いです。)
「Making Plans For Nigel」、是非聴いてみてください。
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