シンプルで使いやすいプロンプトシステム
採用戦略のフレームワークをプロンプト(指示や質問)に応用した、シンプルで使いやすいプロンプトシステムをデザインしたので紹介します。
採用戦略のフレームワークでありながら、ChatGPTなどの生成AIプロンプト作成にもぴったりです。AIを採用するイメージなので使えるのは、もはや当然かもしれませんね。以下の3つのポイントだけを意識したシンプルな指示でありながら曖昧な指示と比較して回答の精度がグッとあがります。
TMPプロンプト
T(Targeting:ターゲット設定)
まずは、ターゲットとなる対象を明確にします。例えば「子供向けの」といった感じです。M(Messaging:メッセージング)
ターゲットに合わせたメッセージです。より具体的したうえで「魅力的な」「最高の」「刺激的な」「独創的な」など少し強調するワードを使うことがポイントです。P(Processing:プロセシング)
ちょっとしたストーリーを加えたり、具体的なシナリオを設定すると、面白い回答を得られやすくなります。
具体例 「子供向けに宇宙についての教育プログラムを考える」
このプロンプトでは、まず「子供たち」という明確なターゲットを設定しています(T)。次に、宇宙の「魅力」と「楽しさ」を強調するメッセージングを行っています(M)。最後に、具体的な「アクティビティのアイデア」を求めることで、有益な回答を得るプロセスを設定しています(P)。
AIからの提案
曖昧なプロンプトより創造的なアイデアを提案してもらえます。
まとめ
これまで多くのプロンプトが考えられ、有用なプロンプトシステムもたくさん出てきました。株式会社noteのCXOでTHE GUILDの深津 貴之氏が考案された深津式プロンプトは、私もよく使っているお気に入りのプロンプトシステムです。ただ、簡単な指示をAIにするときには、役割や制約条件などを入力するのは面倒なこともあって、もっとシンプルに回答の精度が上がるプロンプトシステムがあるといいなと考えていました。このTMPプロンプトは、3つのポイントを意識するだけで回答の精度が上がるシステムです。みなさんもぜひ使ってみてください。
これからもChatGPTや他の生成AIについての情報を中心に発信していきますので、もしよろしければフォローをお願いします。