3年働いて感じる、SaaS企業に向いている人
3年間で3つのSaaS企業で働いて、SaaS企業に向いている人としんどそうだなと思う人が明確に見えてきました。SaaSで活躍できる人は、「仮説検証を繰り返しながら、自ら考え行動し、アウトプットできる人」です。
今回は、具体的にSaaS企業にむいている人ってどんな人なのか、実際の事例をもとに紹介します。
それでは、どうぞ!
分業体制で成果を出すために必要なこと
SaaS企業で働く上で必須の特性は、自身で仮説を立てて働く必要性です。
SaaS企業ではそれぞれの専門家が協力し合い、プロダクトやサービスを作り上げていきます。そのため、自分の担当領域だけでなく、全体像を把握し、他のメンバーと連携しながら仕事を進めることが重要です。
例えば、インサイドセールスとしてテレアポをする際にも、最終的にどのような顧客をセールスが求めているかを元に、トスアップできる先を探します。
また、企業全体の目標売上に向けて逆算して、トスアップ数を計画する必要があります。
インサイドセールスとして、目標とするトスアップ成果を出すために、目標とするペルソナを想定してアプローチの仮説と期待する成果を議論します。
仮説を持ってアクションを行い、その結果から仮説の検証と新しい仮説の設定も行わなければなりません。抽象度の高い議論をしながら、特化した業務を行い仮説の検証が求められるわけです。
このときに、自身で仮説を持って行動できる人だと、自身の行動の中から新しい発見を見つけ、目標達成に向けた提案ができます。
逆に、抽象的な思考が苦手な方は、具体的なタスクをこなすことは得意でも、戦略や方向性に関する議論に参加するのが難しく、チームに貢献しづらいと感じることがあるかもしれません。
コミュニケーション能力が試されるリモートワーク
次に感じる特性は、情報の共有です。
僕が経験したSaaS企業では、リモートワーク主流でした。そのため、チャットやビデオ会議など、オンラインでのコミュニケーション能力が問われます。
僕の経験したSaaS企業ではいずれも、時間はいくらあっても足りないくらい、常にタスクと課題をたくさん抱えていました。
他のチームメンバーも同様で、チームを超えた働きが必要な反面、関係者が集まって議論をする時間は貴重です。
限られた時間の中で効率的にコミュニケーションを取る必要があり、議題以外の話題を出す余裕がないことが多いです。
自身の課題や発見、成果を共有するためには、普段からチャットでの発信を行うことが必須です。
特にメガベンチャーと呼ばれるSaaS企業ではコミュニケーション能力があってもドキュメントコミュニケーション能力が不足していると、論理的な思考や情報を整理する能力が問われる場面で苦労する可能性があります。
SaaSに向いている人の特徴
SaaS企業で成果を出している人に共通する特徴として、以下のような特徴を持っていることが多いです。
論理的思考力: データに基づいて分析し、ドキュメントで整理を行い、課題解決策を提案できる
コミュニケーション能力: チームメンバーと円滑にコミュニケーションをとり、相手にあわせて必要な情報を最適な形で伝えられる
主体性: 自ら課題を見つけ、解決策を考え、行動できる
学習意欲: 新しい技術や知識を積極的に学び、スキルアップできる
柔軟性: 変化に柔軟に対応し、新しいことに挑戦できる
SaaS企業で働くことはあくまでも選択肢の1つですし、どんな企業で働いても大変なことはありますし、学びもあると思います。
そんな中、僕がSaaS企業で働く魅力だと思うのは、SaaS業界ならではのスピード感と変化に富んだ環境で働けることだと考えています。
数年前まで、営業の人がリモートワークをするなんて想像できなかったですし、カスタマーサクセスという仕事が浸透したのもここ数年です。
僕はSaaS企業で働くことを楽しんでいますし、おすすめもしたいと思っています。
しかし、特徴がはっきりとしている業界なだけに、SaaS業界で活躍するためには、特定のスキルやマインドセットが求められます。
今回の記事がSaaS企業に興味をもってくれた方の参考になれば幸いです。
それでは!
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