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おさるのジョージ

原作は「ひとまねこざる」。

というか、僕が子どもの頃、
大好きだった「ひとまねこざる」である。

レイ夫妻によるドイツの絵本で、
1954年に岩波書店から刊行された。

第一部よりも前のことだ。
ボロボロになっても、捨てられずにいる。

2006年、僕に長女が生まれて、
実家から持って帰ってきた。

母親が捨てずに持っていたことに、
驚き、尊敬をしたものだ。

原題が「Curious George」だから、
もっといい訳はないものかと思った。

好奇心を持つ。
なんでもやってみたくなる。

子どもなら誰だって同じだ。
失敗したら、大人は困ったり、怒ったり。

でも、子どもはいっぱい失敗していいんだよ、
と教えてくれる絵本だった。

しかも、ユーモラスに。
ここも大事だった。

大人もつられて笑う。
失敗を、許してあげる。

こういう、温かい眼差しは、
親が学んだことでもある。
親も失敗から学び、成長するのだ。

だから僕は子どもに、
絵本を読み聞かせる時間が好きだった。

もちろん童心を懐かしむだけでなく、
親として学びが多いのだ。

黄色い表紙、四角い判型。
その中に、好奇心の楽しさがある。

それで、今の僕がある。

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