ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)
広告の仕事を始めて、自分の生まれた頃のことを、
あまりに知らない自分に、よく驚かれそうになった。
もっとざっくり言えば、戦後、ということだが、
たぶん誰も客観的になれないからだろうか。
誰かの目を気にしているからだろうか。
戦争を知らないどころか、戦後を知らなかった。
知りたくもなかったが、仕事で、映画や音楽で、
1970年代を少しずつ学んだ。
クィーン、ローリング・ストーンズ、
そしてジョン・レノンを知った。
特にジョン・レノンは、衝撃だった。
1980年12月、暗殺された時、僕は10歳だったのに、
何も知らないまま、大人になっていた。
「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」
この曲は、聴いたことはあったが、
仕事でジョン・レノンの名曲を、
じっくりと聴いて、考えさせられた。
発表は1971年の12月。
69年に、ヨーコ・オノと結婚し、
ベトナム反戦活動を展開していく。
ちょうど僕が、生まれた頃の話だった。
And so this is X'mas
I hope you have fun
The near and the dear one
The old and the young
A very merry X'mas
And a happy new year
Let's hope it's a good one
Without any fear
「Happy Xmas(War Is Over)」より〜
これがすべての真理だと思った。
そして誰も教えてはくれなかった。
If you want it.