ビッグコミック・スピリッツ
1980年創刊。
青年漫画雑誌としては、
後発の小学館である。
漫画も出会いが大切で、
人それぞれに思い出があるだろう。
それもまたなにかの縁だと思う。
偶然かもしれない。
縁は繋がり、広がっていく。
僕にとって最初の漫画は「ドラえもん」だった。
少年漫画雑誌の始まりは「少年サンデー」。
そして高校生になった頃、
学校で回し読みする中で、
毎号楽しみにしていたのが、
「ビッグコミック・スピリッツ」だった。
どれも不思議と小学館なのだ。
「めぞん一刻」、
そして「軽井沢シンドローム」。
現実のちょっと大人の世界を、
描いている漫画が好きだったのだと思う。
「エリア88」も「同・級・生」も、
今思うと小学館だ。
あだち充、新谷かおる、高橋留美子、
浦沢直樹、柴門ふみ。
どの漫画も決定的ではなく、
少年から青年の僕を、通り過ぎていった。
それでも紛れもなく、僕の一分だ。
大人になって、小学館と仕事をすることになる。
そういうことなんだと、僕は思う。