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往路、七転び八起き

羽田のANA国際線。第2ターミナルの奥、一つ上の階でチェックイン。さすがANAだけに青ばかりのクリスマス・ツリーが清らかに迎えてくれた。並びもせずタッチパネルでチケットを受け取る。まだ搭乗まで2時間ある。さらに一つ上にある蔦屋書店スタバで一息。スマホで朝のメールチェック。今から14時間、仕事が止まる。機内では映画を観るか、音楽を聴くか、本を読むか。蔦屋書店をもう1周して、出国手続きへ。パスポートを置いて、顔認証で通過。無人だ。DXだ。ラウンジは使えず、搭乗口へ。それでもまだ1時間ある。どこも人は少ないのに、免税店だけ行列が。そういえばロンドンの仲間に手土産がない。慌てて選んで並ぶ。搭乗口はけっこう人がいるし、パソコン開いて仕事するビジネスマンの姿も多い。僕はスマホで最後のメールチェックをして、いざ搭乗。乗り込んでみてまた驚いたのは、ビジネスのスペースが半分以上あって、エコノミーは後方にかなり追いやられた感じ。当たり前だが、自分よりはるかに若い世代がビジネスに乗っているのは、見るに耐えない。映画『タイタニック』の三等客室の乗客になった気分だ。腰痛とか、体の心配さえなければなんてことはないのだが。アラスカ方面、つまりバンクーバーに向かったあと、左に旋回して北極海を通過。ロシアを迂回する。北極海は意外と一面の氷。冬だからか。スコットランドも上からは白か茶色。風力発電がたくさん見えた。到着予定時刻は早かったが、着陸までゆっくりで、結局遅れた。ヒースロー、入国審査はまた無人。パスポート置いて顔認証で通過。なんの申告もなく、出口へ。地下鉄に向かう前に、wifi繋いでメールチェックと、ホテルまでの道程確認。スクショもある。地下鉄乗り場の改札で、タッチ決済のクレカで通れず、焦る。券売機で悪戦苦闘しながらなんとか買う。地下鉄はがらがら。でもいきなり通過する駅があり、乗り換え駅に停まるか、自動でドアが開くかなど、気を緩める余裕はない。パディントン駅で乗り換えが、次の乗り場が見つからず、焦る。歩き回っても案内が見つからない。仕方なく、パディントン駅を一周する覚悟で歩いて、見つけた。が、改札で切符が使えない。困っていたら駅員に声かけられ、切符見せて入れてもらう。今度の地下鉄は混んでいたが、すぐに降りる。また出口の改札を通れず、困っていたら駅員が通してくれた。さて階段上がって地上に出るが、どっちに向かって歩けばいいかわからない。地図は頭に入っているのに。えいやで歩いて、当たり。たぶんこっちのほうと思って歩いて、ホテルに到着。思っていたより大きい。チェックインで初めて対面。半分も聞き取れないが、鍵を受け取り部屋へ。ホテルのwifiに繋いで、とりあえず一休み。食事に行くロビー集合時刻まで、部屋と館内を彷徨いた。エレベーターのロビーで階数を押すと、エレベーターの中で押すことなく止まる仕組みが面白い。ホテルはエグゼクティブフロアだが、何がどこまで無料なのか、わからないまま。食事は寒い中歩いて、ギリシャ料理のレストランのバーコーナー。3人で会計に卒倒。体は老人、心は子どものような、とにかく長い1日だった。


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