4/29のゲームレガシー、5/28のゲームレジェンドで当サークルの将棋ソフト本を購入していただいた方に先着で渡した12P冊子「嘘か?誠か?AIが語る将棋ソフトの歴史」の記載内容を実際に検証するという今回のお題。
Bing AIで質問して回答を出力したものをほぼそのまま載せたお遊び的なネタでしたが、楽しんでもらえたでしょうか?
ゲームレガシーからはちょっと時間が空いてしまいましたが、ざっと書いていきます。
黎明期(1960年代~1970年代)
ここまでは、Wikiに書いてあることがほぼそのまま載っています。
これがどこまで正しいのかさらに深く調べようとしましたが、他に引っかかる情報が出てこないため、真偽を見極めるのは難しいところです。
次の時代に記載されていることも、基本は先ほどのWikiからそのまま出力しているようです。妙に長い情報を出力してきたなと思ってはいましたが、こういうオチでしたw
それはそれで検証する必要はありますので、確認していきましょう。
発展期(1980年代~1990年代)
先に書いたとおり、20世紀の内容に関してはWikiからの引用というかほぼそのままでした。
この先も全部そうかと思ったら、ここからは引用先がWikiではなくなるようです。
革新期(2000年代~2010年代)
Bonanzaについては、2005年にデビューしたこと以外は残念ながら間違いです。
BonanzaのWikiより引用した上記内容からも6連覇はしていませんし、世界コンピュータ将棋選手権の結果からも、2006年のみ優勝しています。
また、記載にあった三浦九段との対局は2013年の電王戦でGPS将棋との対局です。また、当時は八段でした。
参照分権が複数あると、却って間違った情報を結合してしまうのかもしれません(2023/4/中旬のBingの仕様)
では、続きを見ていきましょう。
先ほどの世界コンピュータ将棋選手権のリンク先を参照してもらえれば分かりますが、2007年はYSSが優勝しています。翌年、「激指」が優勝しています。GPS将棋は2009年、2012年の優勝でなにも合っていません。電王戦の話も先ほど記載した通りです。
第3回電王戦の結果は、豊島七段(当時)がYSSに勝っています。
ponanzaの件は、2013年から2017年までベスト3入りをしていますが、優勝したのは2015、2016年の2年連続。本当にどこから情報を得たのか、当時リンクを抜くのを忘れた自分を責めたいですw
電王戦は電王戦についてはこちらを見てください。屋敷九段、佐藤天彦名人(当時)に勝っていますが、開催時期などがずれています。なぜこんなに適当な内容になったのか不思議です。
これを出力した当時、結構イベントぎりぎりに出していくつかの出力パターンから一番文章量が多く、まともそうなものを選んだのですが・・・・ここまでひどかったとは思っていませんでした。
電王戦の開催数以外は、まあこんな感じだったかなあという認識です。
この当時は、当方はまだ将棋を再開していなかったのでざっくりとした記憶しかありませんが。
現代(2020年代~)
Aperyは2014年優勝。最後にトップ3になったのは2018年です。
開発そのものは2020年まで続けられていたようなので、あながち間違ってはないのですが、なんでこうなった?という感じです。
なぜか存在しない第7回、第8回電王戦が出てきます。ちなみに、佐々木勇気八段は、この当時は七段でした。2023年に順位戦A級昇格により、八段に昇段されています。
最後の最後で、いいことを言っています。現在の形になったのはせいぜいここ10年未満の話。今の関係はまだまだ始まったばかりです。
生成系のAIは色々と物議を醸しだしていますが、こちらは共存共栄を見事成立させているといってもいいでしょう。
思うところがある人もいると思いますが、現在の将棋界は新しい歴史を刻み始めているのです。