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【4/15】苺ジャムを作ることは邪ではない

昨晩何も食べていなかったので、朝10時から朝食にしてはかなりボリュームのあるごはんを食べる。行ったのはリガにあるLIDOというラトビア料理の店。ここはブッフェ形式で、いろいろな料理から自分の好きなものを好きな量だけとってお盆に盛れる。食べない料理も「なんだこれは〜?」と眺められるのでとても楽しく、お気に入りの店になった。

すごく美味しい

そうして自席に持ち帰ったのが上の写真のメニューです。いや、あんた、「好きな量だけ」って言ったよね? この山盛りのチキンライスは大丈夫なのか? ごもっともな疑問だと思います。結論から申し上げますと大丈夫ではなく、不誠実なことに残してしまったんですが、こうなってしまった経緯を説明しますと、おばちゃんが皿に盛ってくれるときに「少しでいいで〜す」という咄嗟の一言が言えなかったんですよ。「少しでいいで〜す」って英語でなんて言うんだ。こういう、咄嗟の一言が出てこないときに本当に語学できないな…と思う。

でも味は本当に美味しく、久しぶりの米だ〜!と嬉しくなる。チキンライスの皿に添えた肉の塊(名称不明)も美味しい。サラダは普通にサラダだったけど、かけるドレッシングを若干失敗し(ラトビア語が読めないので勘でいくしかなかった)酸っぱ辛かったけど、まあ美味しい。デザートも美味しい。苺ソースも美味しい。なぜお前は苺ソースを単独で持ってきたのかというと、本当はパンケーキとかにかける予定だったんだけど、チキンライスのボリュームが凄すぎてパンケーキは無理ということになり、ただ苺ソースはそのまま皿に載せて持ってきちゃったのです。つまりまあまあテンパりながらやっとの思いで食べたいものを皿に盛っていったわけだけど、本当に全部美味しかったのでヨシ。旅行好きだけど胃腸が脆弱のため食には保守的な私が、海外の料理をこんなに褒めることありません。LIDO、ラトビアに行く人に全力で勧める。

聖ペテロ教会

朝食のような昼食を食べたあとは、旧市街まで歩く。最初に訪れたのは聖ペテロ教会。内部は、プロテスタントなのでやっぱり質実剛健な感じ。

華美な装飾はない

塔に登れるらしい。タリンの聖オレフ教会の件があったので警戒したが、ここはエレベーターでさっと行けるので足ががくがくになったりしません。あの急階段、本当にきつかったのだけど意外と筋肉痛来なかったな。

遠くのほうには近代的なビルも見える

聖ペテロ教会の次は、リガ大聖堂を訪れる。

リガ大聖堂
質実剛健系

ここも質実剛健系ではあるものの、ステンドグラスが美しい教会だった。また偶然だが、ちょうどパイプオルガンの演奏があるタイミングだったらしく、聖堂内に響き渡る音をじっくり聴く。やっぱりカトリックのキラキラ派手派手教会のほうが見るのは楽しい気がするけど、私は大学がプロテスタントだったので、こういった質実剛健系教会にはなんとなく親近感や懐かしさを覚える。

Rigensisという店

そのあと一瞬めちゃくちゃ寒くなったので、パンとケーキがたくさんあるカフェに入って休憩。見てくださいこの断面図。りんごたっぷりで美味しいパイだった。昨日が一昨日の残りのマルゲリータしか食べてなかったのに対し、この日の食の充実っぷりがすごい。

しかし胃弱のため、こりゃ夜は食べられないな〜という感じになり、駅のそばの市場で苺を買う。1.5€、めちゃくちゃ安い。日本で苺ジャムなど作ろうとすると「こんなに高価なものを加工するなんて…邪…」という気持ちに私はどうしてもなってしまうんだが、これだけ大量に安い苺があったらジャムにしたいよなと思う。

大量の苺

そして買った苺をアパートメントに置いたあと、旧KGB本部で英語ガイド付きツアーを申し込もうとしたのだが、なんとこの日のチケットが売り切れだった。売り切れとかある感じなの!? タルトゥのKGB監房の見学者は私1人だったのでギャップに驚いてしまう。リガが都会なのだと思う。歩いていても、やっぱり人の流れの早さ、多さを感じる。それでも治安はよく、たまに奇声を発している人がいるくらいで、東京を歩いているのとほぼ同じ感覚で歩ける街だ。

旧KGB本部に行けなかったので、ラトビア占領博物館へ。ここは本来なら行く予定はなかった場所だが、来てよかった。展示がとても充実していた。日本に帰ったらまたちゃんと関連する本を読もうと思う。ラトビアがナチスドイツとソ連に蹂躙されてきた歴史がよくわかる。私は大学でチェコ映画史をやっていたから、同じような道筋をたどった近隣の国の歴史に触れると、チェコがよりくっきりと浮かび上がる、気がする。

像のうしろがラトビア占領博物館

ところで、旅の日記を公開し始めたので、普段は何かしらの宣伝をするとき以外は見るのをやめているチェコ好きアカウントのTwitterをまた見始めるようになり、改めて気づいたことがある。

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