チェコ好き(和田真里奈)

旅と文学について書くブロガー・コラムニスト。AM連載:https://am-our.com/author/103/article書籍:『寂しくもないし、孤独でもないけれど、じゃあこの心のモヤモヤは何だと言うのか』

チェコ好き(和田真里奈)

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  • またしても旅行記

    2016年に作成していた有料マガジン「旅の製図法」をリニューアル。またしても旅行に行くので、「またしても旅行記」です。

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    昔の有料記事も合わせてまとめ買いができます。『鍵の付いた日記』もこちらで読めるよ。現在63記事(11/20時点)

  • 鍵の付いた日記

    現在53記事(11/20現在)。MAXである100記事まで追加される予定。昔、VALUのホルダー限定投稿で書いている雑記を引き継いだものです。VALUは終わってしまったね…。

  • 鍵の付いてない日記

    『寂しくもないし、孤独でもないけれど、じゃあこの心のモヤモヤは何だと言うのか 女の人生をナナメ上から見つめるブックガイド』が9月11日に発売されるので、それを個人的に記念した平日に更新する日記です。

  • カンボジア裏旅行記

    2015年カンボジア旅行の際の裏旅行記。表旅行記はいつものブログで公開しています。

最近の記事

【4/28〜29】さらば東欧、また来るね!【完】

実質最終日のこの日は、朝起きて、冷蔵庫の中身をすべて食べ尽くした。バターがどうしても使いきれず少し余ってしまった。ケチャップなどの持って帰れる調味料類は、衣類をぎゅうぎゅうに潰して何とかバックパックに詰める。おかげで5月下旬現在、今我が家の冷蔵庫には、無意味にポーランドのスーパーで買ったケチャップがあります。 11時にアパートメントを出て、とりあえずクラクフ駅へ向かう。有人荷物預かり所でバックパックを預ける。クラクフ駅では有人の荷物預かり所と無人のコインロッカーがあるけど、

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    • 【4/27】旧ユダヤ人街の市場で謎アンティークを買う

      「昨日アウシュヴィッツに行った」という実感があまりないまま起きて、とりあえずヨーグルトとカチカチに固くなったパンを食べる。翌日にはこのアパートメントを出て空港近くのホテルに移動する。5泊は長いなと思っていたし、クラクフに5泊もしてやることあるか?と思っていたけど、クラクフは思っていた以上に素敵な都市で、結局はやりたいことをやりきれずにこの街を去ることになりそうだ。でも、やり残したことがあるというのはいい。またここに来る動機になる。クラクフにもまた縁があったらいいなと思う。

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      • 【4/26】アウシュヴィッツの天気雨

        6時に起きる。昨日買った謎おにぎりとヨーグルトを食べ、7時10分くらいに、最小限まで減らした荷物を持ってアパートメントを出た。そして、クラクフ中央駅のバスターミナルまでとぼとぼ歩いていった。 7時台のクラクフはまだほとんど人がいない。空気は冷たく、周囲はしんとしていた。中央広場まで来ると、聖マリア聖堂の塔の先がきらきら光っていた。 前々日にみっちり確認した甲斐あって、迷うことなく予定していたより早くバスターミナルに到着。オシフィエンチム行きのバスに乗り込んで、スキットルズ

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        • 【4/25】ヴィエリチカ岩塩坑で岩塩買ったりとか

          朝ゆっくりめに起床し、昨日の残りのバゲットを食べる。美味しいが、固い。なるほど、こうなるから卵と牛乳でふやかしてフレンチトーストとかにするわけね、と思う。普段バゲットをまるまる1個買うことなんてないから、「バゲットが固くなる」って、わかるけどどういうことなのかあまりわかってなかった。変な日本語だ。意味はわかるけど、どういうシチュエーションでそうなるのか想像したことがなかった、かな? とにかく、なるほどね〜と小さな納得。 そしてのんびり支度をしたあと、この日はクラクフからバス

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        記事

          【4/24】クラクフはどうして鳩が多いのか!

          ゆっくり起きて、簡単にヨーグルトを食べる。ヨーロッパのスーパーで売っている、黄色いお花が目印のバニラ味のヨーグルトが美味しく感じる。日本ではほとんど見かけないので、帰ったら食べられないことが残念。 この日はかなり暖かく、アパートメントから徒歩10分くらい歩いた中央広場には半袖の人が少なからずいた。昨日、中までは見られなかった聖マリア大聖堂を見学する。あとは、織物会館にあった小さなバッグを買おうかとけっこう真剣に検討した。 というのも、翌日はヴィエリチカ岩塩坑、そして翌々日

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          【4/24】クラクフはどうして鳩が多いのか!

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          【4/23】クラクフ、最後の街へ

          8時くらいに起床し、荷物を詰めて9時頃にプラハのホテルを出る。最初は正直「人生で2回もプラハに来た。3回目はないだろう」と思っていた。でも去るときは、「もしかしたらまた来るかもなあ」とぼんやり考えていた。プラハで、私はまだ見ていないものがある。たとえば旧ユダヤ人街のシナゴーグとか。もう少しちゃんと見たかったのだ、欲を言えば。 しかしそれはそれとして、プラハ本駅に向かう。何往復もしたので、もうだいたい道は覚えていた。迷うことなく9:15には到着し、10:15の列車を待つ。この

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          【4/23】クラクフ、最後の街へ

          【4/22】釣り銭を吸われ、カフカと父を思う

          昨日クトナーホラへ行ったので、この日は1日プラハをめぐる。朝起きて、まずはインペリアル・カフェへ。ここはインペリアルホテルの併設で、私はいわゆる「ホテルのモーニング」を楽しみに行ったのである。 頼んだのはフレンチモーニング。が、予想以上に「パン!!!!!」という感じの朝食になってしまった。いや、もうちょっと小さいのかなと思っていたんですよ。これならなんかもっと、卵とかハムとかも頼めばよかったな!? とりあえず9割くらいは頑張って食べる。ジャムはまあ普通だったけど、バターがす

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          【4/22】釣り銭を吸われ、カフカと父を思う

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          【4/21】セドレツに「チェコ」は健在

          私は学生時代、ヤン・シュヴァンクマイエルという、知っている人は知っているが知らない人には3回くらい言っても名前をさっぱり覚えてもらえない映画監督の作品について研究していた。シュヴァンクマイエル自体はかなり好みが分かれる映画なのでここでは特に言及しないが、その映画監督の作品に、『コストニツェ』がある。『コストニツェ』に登場するのがチェコのクトナーホラにある、セドレツ納骨堂だ。 15年前、大学4年生のときに私はチェコを訪れているが、そのときはこのクトナーホラに行くことができなか

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          【4/21】セドレツに「チェコ」は健在

          【4/20】15年ぶりのプラハ、そしてまた現るグレードの違う美女

          朝5時半に目覚める。1時間で支度をして、6時半にアパートメントの下にやってくるタクシーに乗る。ビルニュス空港まで乗せていってもらう。リトアニアを、バルト三国を出て、次に向かうのはチェコのプラハだ。プラハを訪れるのは実に15年ぶりである。 旅の間に読んでいた角田光代のエッセイ『いつも旅のなか』に「いつまで経っても旅慣れない」とあって、私もまあそうだなあと思う。タクシーはちゃんと予約したし確認メールも来ているはずなのに、「本当に時間通りにタクシー来るのか?」と待っている間めちゃ

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          【4/20】15年ぶりのプラハ、そしてまた現るグレードの違う美女

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          【4/19】グレードの違う美女、現る

          この日は1日かけて、リトアニアの首都ビルニュスを観光した。そして、バルト三国に滞在する最後の日でもあった。明日の朝には別の国に移動してしまう。 朝は9時くらいに起床し、10時くらいに宿泊していたアパートメントから徒歩3分くらいのカフェで朝食兼昼食をとろうとする。しかし、開店が11時だった…! しょうがないので予定を変更し、さらに徒歩2分くらい歩いてビルニュス大聖堂に着く。徒歩5分圏内に観光スポットと有名レストランが並ぶ旧市街の中心地、つまり私が宿泊していたのは最高の立地のア

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          【4/19】グレードの違う美女、現る

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          【4/18】田園風景の中に置き去りにされたりしたけれど、私は元気です

          この日はリトアニアのシャウレイから首都ビルニュスへ移動する日。どうでもいいけど、「ヴィリニュス」「ビルニュス」「ビリニュス」3通りくらい表記があり、どれを使うのがいいのかいつも迷う。とりあえずこのnoteでは「ビルニュス」表記でいこうかなと思います。 のんびり起床して11時にアパートメントを出る。シャウレイのバスターミナルはアパートメントから直線距離徒歩5分なので楽ちんである。時刻表を見て「カウナス経由…でいいんだよな?」と不安になりながら路線を確認する。別にリトアニアに限

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          【4/18】田園風景の中に置き去りにされたりしたけれど、私は元気です

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          【4/17】私の念も丘の一部にして頂戴

          この日は、今回の旅のメインの1つである「十字架の丘」に行く日だった。起きてまずは朝食兼昼食を済ませるため、Googleマップでリトアニア料理の店を探す。泊まっていたアパートメントから徒歩10分くらいのところにリトアニア料理の店があったので、入ってみる。シャウレイ自体に観光客がそれほど多くはないので、私以外のお客さんはたぶん全員地元の人だったと思う。 頼んだのは、「Cepelinai/ツェペリナイ」という挽肉をじゃがいもをもちもちさせたものに包んだもの(左)と、「Šaltib

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          【4/17】私の念も丘の一部にして頂戴

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          【4/16】網をくぐり抜けて落ちる雨のこと

          この日はラトビアのリガから、リトアニアのシャウレイに移動する日。ただしリガから出ているシャウレイ行きのバスが19時台のやつしかなく、日の入り後の22時半にシャウレイに到着することになってしまい、朝から若干そわそわしていた。夜に到着ってなるべく避けたいですよね。でも予約できるバスがそれしかなかったんじゃあ。心配してもしょうがないので、ホテルに荷物を預けたあとラトビアですっかりお気に入りになったLIDOに行く。地球の歩き方をよく見たらエストニアにもLIDOがあったので、行けばよか

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          【4/16】網をくぐり抜けて落ちる雨のこと

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          【4/15】苺ジャムを作ることは邪ではない

          昨晩何も食べていなかったので、朝10時から朝食にしてはかなりボリュームのあるごはんを食べる。行ったのはリガにあるLIDOというラトビア料理の店。ここはブッフェ形式で、いろいろな料理から自分の好きなものを好きな量だけとってお盆に盛れる。食べない料理も「なんだこれは〜?」と眺められるのでとても楽しく、お気に入りの店になった。 そうして自席に持ち帰ったのが上の写真のメニューです。いや、あんた、「好きな量だけ」って言ったよね? この山盛りのチキンライスは大丈夫なのか? ごもっともな

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          【4/15】苺ジャムを作ることは邪ではない

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          【4/14】リガが大都会だって先に言ってよ

          この日はタルトゥから3時間半ほどかけて、バスでラトビアの首都リガに移動。バス会社はまたもタリン→タルトゥで使ったLux Express。同じ会社なので勝手がわかっていて安心である。なーんにもない場所を3時間半走り、無事にラトビアの首都リガに到着した。 想定外だったのは、リガが大都会であること。治安が悪いとかではないのだが、人々の流れが早く、タリンやタルトゥののんびりした空気にすっかり慣れていた者としては戸惑いを隠せない。「地球の歩き方」で確かめてみると、リガはバルト三国最大

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          【4/14】リガが大都会だって先に言ってよ

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          【4/13】使い魔クラットに出会うタルトゥ

          エストニアのタリンから、タルトゥという都市に移動する。バスでだいたい2時間半くらい。 朝、タリンのホテルで洗濯機を回す。前回(2019年)までの旅行では夜シャワーを浴びるたびに手洗いしていたため非常〜〜にめんどくさかったが、今回選んだホテルはどの都市のものもほとんど洗濯機がついているため、洗いから乾燥まであっさり終わる。この手軽さを知ってしまうと、もう泊まるのは絶対に洗濯機があるところじゃないとイヤ!と思う。しかしインドとかに行きたいと思ってしまったら洗濯機がついているホテ

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          【4/13】使い魔クラットに出会うタルトゥ

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