【お悩み大全/2】『お悩み大全』の商用利用について

前回の更新で、私は人間の「お悩み」は、12のカテゴリに便宜的に分類できるとした。無論、この12のカテゴリというのはあくまで〈便宜的〉なものに過ぎず、人間のお悩みというのは基本的にいろいろな要素が複雑に絡まって存在している。そこを、あえて分類してしまうのが良いのかどうかは、ここでは議論しない。

ところで、この『お悩み大全』を何にどう利用するかは、当然のごとく完全に読者に委ねられている。しかし、そこであえて私から推奨するのは、実は個人利用ではなく商用利用のほうである。そのことは、いちばん最初の【お悩み大全/0】でも、実は少し触れている。

このマガジン内にある一連の記事によって、個人が抱えているお悩みが氷解し解決への糸口が見つかるなどとは、私は実はあまり思っていない。それよりは、人間のお悩みというのを徹底的に突き放した眼差しによって見てみることで、「このお悩みであれば、自分も解決を手伝えるかもしれない＝ビジネスになるかもしれない」という種を見つけてもらい利用してもらうほうが、有効に働くのではないかという気がしている。

さて、前置きはここまでだ。今回から実際に分類作業に入るのだけど、まずは「お金」「人間関係」「健康」のどのジャンルから手を付けるべきだろうか。もちろん、私のなかで答えは出ている。こういうのは、いちばん波紋を呼びそうなやつからやっちまうのがいいと経験上わかっているのだ（なんの経験だ）。だから、最初に手を付けるのは「人間関係」である。

というわけで以下は、「人間関係」のお悩みに、どういう目的であれ、興味がある人に向けて書いたものである。