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【旅の製図法/24】旅で買ったお土産ちゃんたち

今回は、旅行で買ったお土産ちゃんたちを一挙に公開しようと思う。私の、モノ選びのセンスのなさが浮き彫りになることだろう。しかし先に弁解させてもらうと、今回旅したエリアはお土産目当てで行くような、雑貨がかわいい系のところではなかった。モノを買うことはあくまでついでのついでのついでのついでくらいのかなり優先順位の低いことであり、今回の旅においてまったく重要ではなかった。だからお土産があんまりかわいくもかっこよくもなくて変なモノばっかりなのは決して私のせいではなくて、いや私のせいなんだけど、とにかく他人に文句いわれる筋合いはねェということだ。(たぶん誰も文句はいおうとしてない。)

モロッコ

まずは、モロッコのマラケシュで買ったこの旅行初のお土産である。荷物になると嫌なので旅行の中盤〜終盤で買おうと思い、最初に訪れた国・スペインでは何も買わなかった。

これはいったい何かというと、マラケシュの写真美術館で購入したマグネットである。マラケシュの人、今は(特に男の人は)普通の服装をしている人が多いのでこのマグネットのような格好の人はいないが、マラケシュの「道」は今でもこんなんである。古い街で、何十年も何百年も、その姿はおそらく変わっていないのだろう。

モロッコのマラケシュではもう1つ買ったお土産があって、それがアルガンオイルである。ラハバ・カディーマ広場にあった店で50DH(約1500円)だった。日本だとたぶんこの値段では小さい瓶くらいしか買えないと思うので、まあそこそこお買い得だしいっかというかんじである。日本に帰って来てからは、髪とかにつけている。

こちらのお店で買った。比較的現代的で比較的綺麗な店を選んだつもりだったが、この派手さ、この怪しさ。ぶら下がっている大根みたいなやつは結局なんだったのだろう。大根で合ってるのかな?

イスラエル

ヨルダンでは何も買わず、次にお土産を買ったのはイスラエルのエルサレム。ヤド・ヴァシェム(ホロコースト博物館)で、ユダヤ教の燭台のミニサイズを買いました。うちの玄関にオブジェとして飾っているけど、ぴかぴかしていてかわいい。一緒にあるのは、イスラエルの硬貨。新しい硬貨で、こちらもぴかぴかしていて綺麗だったのでお土産にした。

この燭台のモチーフはイスラエルにとってとても重要なものらしく、エルサレムに行くと1日50回くらい見かける。お土産屋さんに行くと大量にあるし、街でもユダヤ人地区に行くと↑こんなのがある。

パレスチナ自治区

パレスチナ自治区のベツレヘムは、今回本当に行って良かったと思っている場所の1つだ。ところで、ベツレヘムといえばバンクシーである。というわけで、私はバンクシーのポーチを、その絵の目の前で買った!

バンクシーは、神奈川県に来る予定はないのだろうか。うちの実家の壁にも落書きしてくれないだろうか。そしたら私はいわゆるお仕事は引退して、実家に引き篭もってこのベツレヘムの親父さんのように、バンクシーのグッズショップをやろうと思う。みんな来てね。

ちなみに上記の写真のお店で、パレスチナ国旗のブレスレットもオマケでもらった。パレスチナカラーを身にまとうのはどこであれなかなか政治的主張が激しいので、日常的に身に付けることはないかもしれないが、これもお土産としてとても気に入っている。さきほどのミニ燭台とこれを並べて飾り、「イスラエルとパレスチナに幸あれ」という意味のインテリアにしている。

ギリシャ

最後にギリシャで買ったお土産だが、目玉ちゃんマグネットを買った。目玉ちゃんマグネットとはその名のとおり目玉の形のマグネットだが、この目玉のモチーフは、イスラム・ユダヤ圏一帯で親しまれている「邪眼除け」である。私が不思議ちゃんぶって目玉のおやじのグッズを買ったわけではなく、この地域に古来より伝わる伝統的なお守りなのだ。

ギリシャでは、赤ちゃんが生まれると「かわいいね〜かわいいね〜」ではなく、「ブサイクだね〜ブサイクだね〜」といってあやすらしい。なぜそんな酷いことをいうのかというと、かわいい子供がいると周囲に知られると、悪魔がやって来て赤ちゃんを連れ去ってしまうかもしれないから。まわりから嫉妬の目線を集めないよう、そのなかに邪眼(見た人に災いをもたらす目)の人がいたら目線を跳ね返せるよう、みたいなお守りがこの「邪眼除け」。買ったのはギリシャだけど、ヨルダンにもあったしエルサレムにもあった。マラケシュにもあった気がする。

こんなかんじで売られていて、街中に本当にいっぱいある。私はマグネットを1つしか買わなかったけど、小さいキーホルダーを大量に買ったりとか、もっと気持ち悪いくらいじゃらじゃらうじゃうじゃ買ってくれば良かったと若干後悔している。この目玉ちゃんを部屋に大量にばら撒いておくととてつもなくヤバイかんじになるので、空き巣対策になるかもしれないと思ったのだ。

というわけで、私には「邪眼除け」というキモくて力強い味方がいるため、今後「チェコ好き殺すぞ」とか念じても無駄である。残念でした。

以上を持ちまして、お土産紹介のコーナーを終わります。

※Franz FerdinandのPV、キモいので閲覧注意です。

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