坊さんもヤクザもオネエもみんなエロい!一度は目にしたことがある!広告バナーで見かける【TLマンガ】その中身
――さまざまな設定が百花繚乱のTLジャンル。詳しい説明は、こちらの記事に譲るとして、ここでは、個々の作品の中身についてみてみよう。
■ヒゲも三白眼もアリだと証明! TLを拡張したニュータイプ
【1】『漫画家とヤクザ』
作者/コダ 発行/ブライト出版 価格/710円(税込)
地味顔で貧相な体型のBLマンガ家・木嶋累は、学生時代の同級生の借金の連帯保証人として、ヤクザの吾妻から600万円の返済を迫られる。「返済待ってやる代わりにセックスさせろ」という提案に乗ってしまい、処女を喪失。その後も彼は自宅を訪れては累を抱いていく。自由な大型犬のような吾妻と、対人関係が下手な累はだんだん惹かれ合っていくが、2人揃って恋愛に縁がないせいか自覚がなく、単行本1巻の時点では「好き」の2文字すら出てこないあたりもTLとしては異例の作品。また、本文中でも触れた通り、累がアバラの浮いたガリガリ体型(そして貧乳)なことと、初挿入に手こずるあたりも含めてBLマンガのそれにも見える。
コミックスのあとがきによれば、ヒゲ・三白眼・貧乳等TLではウケない要素ばかりが好きな作者が他社で断られ、ネット上にアップしていた原案を見た編集者に声をかけられて作品化されたとのこと。
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