女性の雇用問題とパパ活 パパ活をするのは生活のため……その背景にある雇用問題
パパ活をテーマにした、FOD配信ドラマ。ここから純愛に持っていくのだろうが、ちょっと軽率だったんじゃないだろうか……。
――アイドルかどうかにかかわらず、パパ活は現代日本に蔓延している。その背景には、女性の雇用状況の悪化もありそうだが……。
「パパ活」という言葉は、16年に交際クラブ最大手の「ユニバース倶楽部」によって作られ、インターネット上のアフィリエイターたちによって拡大。「援助交際」や「愛人」「セフレ」といったやましいイメージから距離をおくことによって、またたく間に人口に膾炙していった。
社会学者の坂爪真吾氏が、2018年に出版した『パパ活の社会学』(光文社新書)では、パパ活をしている女性たちに取材しているが、彼が取材している女性たちは、外資系大手経営コンサルティングファームに勤めながら「人生をデザインする手段」としてパパ活に勤しんでいる女性や、奨学金返済と貯金のためにパパ活を選ぶ女子大生、芸能活動しながらセルフプロデュース能力やコミュ力を駆使してパパ活を行っている女性など、パパ活に対して前向きな印象のものが多い。
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