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泣くという感情。
わたしはいつからか泣くことができない。
というより、泣くという感情を忘れてしまっていた。
人ってこういうときに泣くんだろうな、とは思うけれど涙なんてひとすじも流れなくて、わたしはなんて薄情なにんげんなんだろうかと思っていた。
そんなわたしが気づいたら泣いていた。
それは、上白石萌音ちゃんのLoopという曲を聴いていたときのことだった。
今まで過ごした日々 選んだ道 全てが
間違いじゃないとは 言えないけれど
ここから伸びる影も ゆがみさえも見つめて
ぐるぐる生きる私を 笑って
とても優しくてぬくもりに包まれた萌音ちゃんの音楽。
きっとわたしは感情が死んでいたのだと思う。
死んだように生きている、そんな感覚だった。
いつからか人にも自分にも心を閉ざしてしまっていたのだと。
そして、心を閉ざすなかで涙の流し方を、感情の出し方を忘れてしまっていたのだろうと。いまさらそんなことに気づく。
また、萌音ちゃんに心をほぐしてもらっちゃったな。
ぐるぐるめぐるこの星で、ぐるぐるめぐる人生を生きていこ