短編小説『君が次に好きになる人』
君が次に好きになる人に、早く会いたい。
そうしたら僕が二番目になってしまうのはわかってるけど、それでも会えるのは嬉しい。
なぜなら、僕もきっと彼を好きになるだろうとわかってるから。
三人で過ごす日々を思い描いて廊下を行き来する僕の耳に、元気な泣き声が聞こえてきた。
「おめでとうございます。元気な男の子ですよ」
君が次に好きになる人に、早く会いたい。
そうしたら僕が二番目になってしまうのはわかってるけど、それでも会えるのは嬉しい。
なぜなら、僕もきっと彼を好きになるだろうとわかってるから。
三人で過ごす日々を思い描いて廊下を行き来する僕の耳に、元気な泣き声が聞こえてきた。
「おめでとうございます。元気な男の子ですよ」