ネコ科のサーモンクリーム 料理のある風景3
第一弾、第二弾につづいてのわたしの妄想&たぬきの七変化シリーズ第三弾。
料理の風景を物語風にアレンジしてお届けいたします。
どなたからインスパイアーされたのかは、今回も、ひ、み、つ。ふふふふ。
The secret makes a woman woman
では、いつものように葉っぱ頭に乗せて、くるぽんぱっ。
🐻 🍂 🐻 🍂 🐻 🍂 🐻 🍂 🐻 🍂 🐻
玄関のチャイムの音
"お腹すいたからよってみた"
食堂じゃねーよ。
"冷蔵庫にビールあるよ"
返事の代わりのプシュっと泡の弾ける音。
スピーカーから流れ始めたMilesのトランペット。枯れ葉が奏でるような渇いた響き。
"あるものでいい?"
"おいしければね。"
なんだよその返しは
パスタポッドにお湯を沸かして、がっと塩を放り込む。喉がひりつく夏の海の味。
ひねって花火のように広げたパスタ。やがてお湯の中へと沈み込む。
フライパンでバターを温めて。スモークサーモン入れてふつふつ。
白く色あせていくピンク色。
立ち上るいぶされた香り。生クリーム入れて閉じ込める。
うっすらサーモンピンクの油が浮く。
ふつふつふつ。煮詰まってしまう前に。。。
パスタ一本取り上げて前歯で噛む。かすかに残る歯応え。
頃合いかな?
ざっと湯切りして、フライパンに放り込む。
あおって、あおって。
パスタが宙をまう。一回、二回、三回。
パルミジャーノを雪のように降らせて、四回、五回。
トングでひねるようにしてお皿に。
お皿の上で、フォークがトリプルアクセル。
くやしいけど食べ方まできれいだ。
"コップじゃね。それに甘いんじゃない?"
飲み残しのシュペトレーゼ。
残ってたバケットちぎってお皿を拭ってる。
なんか言えよ。
🌅 🌅 🌅 🌅 🌅
ところどころに残り香が落ちている朝。
こんがりラスク焼いて、焼いて、焼いて。
消してやるんだ。
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都会の暮らしに少し疲れていて。
べったり人に頼るのはいやだけど、寄り添うところは欲しい。
そんなネコ科な感じで。
どちらが男性、女性でも、どちらも女性ともとれるような感じで。
みなさまのお好みでお読みいただければ。
んんん、書いててちょーはずかしい感じ。似合わなすぎ〜。
でも、イメージが湧いてくると、文章になってしまう不思議。
これが快感に変わったら危険かもです(笑)。
登場したお料理
サーモンクリーム
・スモークサーモン
・生クリーム
・パルミジャーノ・レッジャーノ
・スパゲッティ
ラスク
お湯を沸かしている間に準備ができて、さっと出せる、でもまちがいない一品です。ご存知の方も多いかと。
生クリームは少し煮詰めて少しトロッとさせて。塩気が足りない時は茹で汁で調整するだけ。お好みで黒胡椒がりっと挽いたり、ケッパーなんか加えても。
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
素敵な一日でありますように。
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