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地域差を感じた話

「お義母さんからありがとうって言われない」

東京に住んでいる母に何度愚痴を聞いてもらっただろう。

母の日や誕生日にプレゼントを渡してもいつも

「どうも」

病院に付き添っても

「どうも」

状況的に「ありがとう」のことだろうと理解はできる。それでも直接「ありがとう」と言って欲しかった。

具体的に何が違うの?と言われても感覚的なことなので説明ができないが、あの時の私は「ありがとう」の方が嬉しかったのだと思う。

夫に話しても
「えー嬉しそうな顔だったじゃん」
と、相手にされなかった。

「チョコさんにありがとうって言ってあげたら?」と、私がいない時にお義母さんに言ってくれてもいいのになと、何も言わない夫にも腹を立てていた。

「ありがとう」と言って欲しくて何かをしていたわけではない。それでも「どうも」だけの言葉に毎回モヤモヤしていた。


ところがですよー

これは、個人差だけではなく地域差も関係しているというではありませんか。

それを知ったのが、奈星 丞持(なせ じょーじ)さんと奥様のゆかりさんの二人で配信されているスタエフ。

noteの記事でも書いていらっしゃいます。

その他にも東北人は、色々と省略しがちとも。

ゴミを捨てに行った時、近所の方とすれ違う瞬間「おはようございます」と言い、軽く会釈する私。
「今日も寒いねー」と返ってくる。


考えてみれば
「おはようございます」には
「おはようございます」が一般的。


挨拶が省略され、会話が始まるのである。
そのことに違和感を感じることなく「寒いですね」と答えている私。

最初は『?』と思ったのかもしれない。
これが慣れというものだろうか。

もちろん東北に住んでいてもきちんと「おはよう」「ありがとう」と挨拶やお礼を言う人は多くいるだろう。


「〇〇は△△だよね」
と決めつけるのも決めつけられるのも昔から好きではない。

むしろ嫌いである。

何でも一括りひとくくりで語るのは違うような気がする。


ただ、20年前の私が
東北人は「ありがとう」という場面で「どうも」という率が高いらしいよ
という情報を手に入れていたとしたら

お義母さんに「どうも」と言われることにあんなにモヤモヤしていなかったかもしれない。


この地域の文化なんだからと割り切り、自分の母に愚痴を言うこともなく、夫に不満を抱かなかったかもしれない。


東北に引っ越してきて20年。

義母が旅立って今年で10年。


常々言われてきた「どうも」は地域特有の使い方であり、実は「ありがとう」の意味でも広く使われているものだと知り、心が軽くなった。


お雑煮ひとつとっても住んでいる地域によってバラバラなのだから、しきたりや言葉に地域差があるのは当たり前といえば当たり前のことなんですよね。
紹介していただいた『ものの言い方西東』早速、ポチッ!としたのであ〜る。


とはいえ
自分の子供には、「ありがとう」ときちんと感謝を伝えられる人であって欲しいと願っています。


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