[すっぱいチェリーたち🍒】 スピーンオフ 千代子編 最終話
いよいよラストスパート うりもさん企画
▼ プロローグはこちら。
わたしの名前は千代子。
文化祭が終わってからというもの 壽賀美がなんだか元気がないんだよなぁ。
頑張って台本書いていたから燃え尽き症候群にでも
なっちゃったのかな。
「なんかあった?」と聞いても
「別に何もないよぉ」と笑って答えてくれるんだけど、いつもと違う気がするんだよねぇ。
こういう時、どうしたらいいのかわからないんだよなぁ。
いつも一緒にいるのに、時々遠くに感じる時があってもそれを突っ込めない。
友達なのにね。
な〜んてことを何気なく阿久に話したら
「クリリスマ会があるやん。ドラマリバイバル企画とかすればいいやん。壽賀美ならノッてくるやろ」
「壽賀美が元気になってくれるのは、やはりドラマかもね」
「よっしゃ〜アレやるか」
放課後、壽賀美のところに阿久と二人でゆっくりと近づいていき、
「東京流星会会長、西村朝男」
「副会長、山吹麻里」
と言うと、壽賀美が
「あたい 相模悪竜会 会長 曽我笙子」
「親衛隊長 堂本剛」
と側にいた盛男も便乗してきた。
「会えて嬉しいぜ」と阿久もノリノリだ。
「壽賀美、これクリリスマ会でやらない?ちょっとアレンジ加えても面白そうじゃん。壽賀美、設定も色々考えてよ。最後は、友情物語にしたりとか」
「なかなか面白そうじゃん」
壽賀美の口からこの言葉が出た。
ありがとう阿久!
親衛隊長を即興で演じてくれた盛男もサンキュー!
何かに熱中している壽賀美がわたしは好き。
大好きなアイドルを追いかけたり、妄想物語を作ったりっさ。
燃え尽き症候群ではなく、もしかしたらわたしには言えない悩みがあるのかもしれない。
友達だからって何でも話さなきゃいけないなんて決まりないもんね。
でもわたしは、壽賀美と毎日笑って過ごしたい。
だから一緒にクリリスマ会を盛り上げて楽しもう☆
たださぁ
フィーリングカップル企画には出たくないなぁ。
こういう企画は、一軍女子に任せるのが一番だと思うのよぉ。
オチにつかわれるのも乙女としては傷つくもんね。
おしまい
ー登場人物ー
壽賀美・・・ららみぃたんさん
阿久 ・・・アークンさん
盛男 ・・・うりもさん