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ラムゼイハント症候群について

一応、その病態などを知っている限り書き残しておこう(死にはしない)。
既往歴に水痘・帯状疱疹ウィルスに感染している人は要注意。
ヘルペスウイルス種パリセロウィルス属感染症で、いわゆる水疱瘡ですね。
こいつが潜伏していて、免疫力弱ってきたな〜、というある日悪さするのが、帯状疱疹・ラムゼイハント症候群である。
通常では子供が水疱瘡に感染し、親に再感染してブースター効果が現れるものらしい。残念ながら私にはブースター効果はなかった。ガンダムでいうなら映画版ではなかった。

発症前の前駆症状として肌のピリピリとした突っ張り感があるように思われる。私の場合、頭皮に違和感があった。頭痛ではないので見逃していたが、この時に耳鼻科の門を叩いていれば、と言う後悔がある。
数日後、突然左顔面が麻痺する。私は朝目覚めて違和感に気付いた。左目、それから唇の左半分が全く動かない。無論、頬も動かない。
かみさんに状態を伝えて、症状から検索する。
ベル麻痺かハント症候群のどちらかだろう、と判断し急いで耳鼻科へ。脳性麻痺の場合(出血/梗塞など)もあるが、その時数日前からの頭皮の突っ張り感を思い出し、ハント症候群の疑いが濃厚と思えた。
耳鼻科でハント症候群でしょう、と診断。この頃が目眩の最盛期だったように思われる。食欲はなく立ち眩みの酷いヤツと思っていたが、上半身を立てて座っているのも億劫だったのだ。
その日は日曜で休日当番医。翌月曜、佐久の浅間病院耳鼻科への紹介状を持って受診。
即入院、という運びなった。
この時の目眩は酷く、人生で始めて車椅子のお世話になるほど。立てなくはないが酩酊状態並みにふらついてしまい、自分でコントロールできない。既に内耳や三半規管の神経はウィルスにフルボッコにされていたらしい。
10日間の入院で点滴治療。ステロイドの大量投入で腫れている神経への圧迫を抑える。この症状を抑える事で予後が決まる。処置が早ければ早いほど、回復も早いらしい。
何らかの自覚症状が出たら、まず何より最寄りの耳鼻科で診察を。私の場合は肌の突っ張りと軽い目眩からでした。
私は運悪く若干遅かったようだ。
今現在、発症から9ヶ月経っても顔面の麻痺は残っている。恐らく1年くらいは掛かるだろうと言われている。唇や頬は動かせるが左目には今も違和感が残り、しっかりと閉じることは出来ていないらしい。
病気なんて運でしかないので仕方ない。・・・生活習慣病は別か。まぁ大目に見てくれ。
眼振からくる目眩は半年足らずで消えていた、らしい。しかし器質的な目眩が収まっても、心療内科領域で頭が壊れているらしく、目眩、耳鳴り、たまに頭痛が来る。
不定愁訴だとか、自律神経失調症だとか、男性更年期、うつ病、なんだか判らない何かにやられているらしい。
昨年の夏以降、恐ろしくて車の運転も出来ず、長時間立ち歩くとフワフワとしてくる状態。
現在服用しているのはパロキセチンとアリピプラゾール。
セロトニンとドーパミンを制御する向精神薬。
現在の副作用としては、軟便化(時折下痢)、性欲の減退(陰萎)、時々食欲亢進、そんなところか。
うつの診断は出てるけど自覚症状は無い。どうも見当違いの投薬を受けている気がするのだが、本格治療から2週間しか経っていないので自己判断は控えておこう。
例えるなら『勇者ヨシヒコ』でゾンビになったムラサキみたいなものだ。「めっちゃ元気〜」なんだけどゾンビ、みたいな。


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