9.21vs山形 巨漢バッツの献身

 映画は観てません(ドーン)

 さて、天皇杯2次Rを戦う我らがFEですが、シーズンスタート前から相次ぐ選手の離脱と加入のため、チームビルディングの仕切り直しの中にあり、公式戦ではありつつも色々な戦術・起用を試す戦いをしているかと思います。
 その中で、個人的にいい意味で驚いているのは、巨漢アイザック・バッツの動きです。

オフェンスでの献身

 まずはこちらのシーンをご覧ください。(1:22:11〜/動画の性質上か場面が先すぎるからかうまく埋め込めませんでした…。アプリに飛んでからうまく指定のところに合わせてみて下さい)

 FE公式Instagramのストーリーでも「BestPlays」の一つとして取り上げられていたこのシーン、スネイクドリブル→スタントしてきたDFを交わすハイピックアップ+ステップと、素晴らしい技術が盛り込まれた笹山のハイライトの1つと思いますが、もう一つ自分が注目したのは、「バッツが走ってハイピックをかけている」ということです。
※因みにその「BestPlays」、個人的にも印象に残っているシーンばかりだったので、チョイスされた方と趣味が合って嬉しいです😆

 こちらはバッツの昨シーズンのハイライト動画なんですが(0:54〜)、他のシーンをじーっと観ていても、バッツが3ポイントライン付近でスクリーンを仕掛けているシーンは殆どありません。もちろんチーム戦術にも関わってはくるとは思いますが、バッツの向き不向きを考えて、ハイピックをかけに行くより、デッドロー(=ゴール脇のベースライン近く)に待ち構えて、最後のアシストを受けた方が良い、と判断されていたのではないかと思うのです。
 薄い印象で書いていて、勘違いだったら本当に申し訳ないのですが、越谷が我々の大会壁として立ちはだかっていた時も、バッツはベースラインからトップに走ってスクリーンをかけにくる、というシーンは無かったのではないでしょうか。

 しかし、我らがたいぞーHCの描くチームスタイルは堅守速攻。速攻の際にはいの一番に走り出せるセンターを求めます。またセットオフェンスでも、基本的には全員が3ptの外に広がり、ハンドラーやウィングが中にペネトレイトするスペースを確保する形を多く採用します。
 アーロンの怪我からバッツの契約を知った時、正直申し上げて、「え?アーロンの代役バッツなの?」という感想を持ちました(本当に失礼)。ここ数年志してきたスタイルからは真逆と言っていいほどの方針転換になるのではないかと。

 ところが蓋を開けてみると、バッツが本当に頑張って走ってくれています。その象徴のようなシーンが、先ほどの笹山とのPnRだったわけです。

ディフェンスでの献身

 またDFでもバッツは本当に頑張っています。例えばこちらのシーン。(28:44〜/Youtubeだと紹介したいシーンが選びたい放題で嬉しいなぁ。)

 バッツが相手のPnRに対して、「ハードショウ」という守り方をしています。これは、スクリーンを使ってDF1人の動きを封じ一時的に数的有利を作ろうとするのに対し、もう1人のDFがボールマンにプレッシャーを与えて動きを止め、その間に動きを封じられたDFが復活する時間を稼ぐ、という守り方です。相手の思惑通り進めさせない積極的な守備である反面、この守り方はとてもしんどいです。

 バッツといえば、先ほどのハイライトでもそうでしたが、スピードについていくのが大変であるため、「ドロップ」という、ゴール近くに下がる守り方が多い印象でした(1:22〜)。なんならバッツの運動量を減らすため2−3ゾーンを敷く印象もあります(昨日も一度試していたので、オプションとしては持っていると思います)。

 それが、2度連続でのこの回り込みっぷり。チームスタイルに合わせ、しっかり汗をかいてくれるこの働き、本当に素晴らしいと思います。またベテランとしてチームを盛り上げ、SNSも頻繁に更新してファンと交流する姿勢も、プロとしての矜持を感じます。これからも彼の献身的なプレーに期待したいです。

ってか、シェイプしてきたことない!?

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