Walesでの生活、どんな感じ?
こんにちは。
Made in Walesのモノを集めたセレクトショップ「Cymry」です。(現在、開店準備中)
以前の記事では、WWOOF制度を利用して「Penpont」というお屋敷に到着したところまでをお伝えさせていただきました。
では、ここでWWOOFerとしてどんな暮らしをしていたのか?
Penpontには、広大な敷地の一部に「The Walled Garden(ザウォールドガーデン)」呼ばれる畑と、ここで採れた野菜や花を販売する小さなショップがあります。また、近くの街のレストランに野菜を卸していたりもしていたので、そのために畑を管理するグローワーを1人雇っていて、私はそのお手伝いとして、日々の畑作業を主に手伝うことになりました。
畑の様子は下記websiteから少しだけですが、見てみてください。
1日のスケジュール
基本的には平日の月〜金曜がWWOOFerとして労働し、土日祝日はお休み。
平日のスケジュールはこんな感じです↓
実は怖かった、“誰かと住む”ということ
東京で働いていた頃よりも、圧倒的に規則正しく、健康的な生活をしていました。しかし、この生活が始まる前は“誰かと住む”ということに対して、とても心配していまいました。高校を卒業してからずっと一人暮らしで、イギリスに来る前の2年ほど今の旦那さんと同棲をしていましたが、お互い仕事の時間が全く合わず、一人暮らしと変わらない生活をしていました。
すべてのスケジュールが自分軸。誰かに合わせることなく、朝ごはんを食べても食べなくてもいいし、仕事で疲れていたら掃除は週末でいいやと諦める。全てが自由で気楽。そんなふうに誰かと一緒に暮らし、一緒の時間軸で生活をすることを、10年以上放棄していたので、赤の他人と、ましてや異国の地で文化の違う人たちと共に生活するということができるか、かなり不安だったのです。
しかし、意外にもあっさりと違和感なく共同生活に慣れることができました。その理由は主に二つかなと思います。
ひとつ目は物理的な周辺環境です。家も広く、敷地も広く。見渡す限り広々と広がる丘。いつも自然に囲まれ、そして、毎日自分達の畑で育てたオーガニック野菜を口にする。毎朝、飼っているニワトリが産んでくれた卵を収穫する。そんな恵まれた環境であったことは大きかったと思います。これが東京のような都会で、狭い部屋に狭い共同スペース…だったら難しかったかもしれません。
そしてふたつ目は、Penpontが、人々が出たり入ったりするクロスポイントであったこと。ここには、前述したように畑を管理するグローワー、広大な庭とキャンプ場を管理するガーデナーもいましたし、お屋敷の一部のフラットを民泊のように貸し出しているため掃除やベッドメイキングをする近所のおばさま方。部屋の一部を借りてアトリエにしている木工職人。そして、庭の草取りを手伝うボランティアのご婦人たち。また、スペインやオーストラリアに住むホストの親戚家族たち。他には、過去にPenpontでステイしたWWOOFerたちが世界中から遊びに来る、ということもありました。
毎日外から誰かがやってきて、誰かが去っていく。外からの空気が絶えず循環していて、そんな彼らと少しだけでもコミュニケーションをとれたこと。そして、来客の彼らに対しては、今度は私がホストとしてお茶を出したりしておもてなしするような立場になったりできたこと。それらが、とても良かったと思います。
部屋に閉じこもった暗黒期
それでも、そんな環境が非常に辛く、苦痛になることも一度ありました。しばらく、畑作業が終わって自分の部屋に籠ってしまっていた今でも思い出すと辛かった時期。。それはまた、別の記事で書き留めようと思います。